四日、菅氏の周辺から伝わった党・内閣人事が、旧さきがけ系に偏っていたことから、批判が生じている。「政治とカネ」非難を払拭するためには、小沢グループからの人材登用を避けたいという思いが、このような形であらわれた。
しかし全党が一致して民主党の苦境を切り開く公約とは矛盾するという指摘がある。150人という党内最大の小沢グループを無視するわけにはいかない。小沢氏は9月の代表選挙で菅代表に対立候補を立てる意向を表明している。菅首相が誕生したその日に9月までは協力するが、それ以降は協力しないと言ったに等しい。
菅氏が四日の人事を見送り、「一度頭を休めることも含めて頭を整理し、多少の時間をいただき、新しい体制づくりに入りたい。週明けそう遠くない時期に皆さんに内容を報告できる」と述べた。やはり小沢グループの動きをみて、週末に時間をかけて人事構想を練るということであろう。
<菅直人新首相は4日夕、民主党本部で記者会見し、組閣・党役員人事について「一度頭を休めることも含めて頭を整理し、多少の時間をいただき、新しい体制づくりに入りたい。週明けそう遠くない時期に皆さんに内容を報告できる」と語り、週末に時間をかけて構想を練る考えを示した。
菅氏は人事のポイントについて「官邸機能を強化し、官邸の一体性、内閣全体の一体性をいかに形成するか。党のすべての議員、全国の党員を含めて全員が参加できるような民主党をいかにつくれるかだ」と説明。「20年にもわたる日本の行き詰まりを打破する政策を実行できる体制をつくる」と語った。
米軍普天間飛行場移設問題については「日米間の合意を踏まえ、合意にも盛り込まれた沖縄の負担軽減を順守する。相当大変な問題なので腰を据えて取り組んでいきたい」と述べ、慎重に取り組む考えを示した。(朝日)>
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5709 さきがけ系に偏った人事の批判 古沢襄

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