国会本会議の議席で菅氏、岡田氏、前原氏が並んでいる。岡田氏は腕組みしていたが、それを挟んで菅氏と前原氏が身を乗り出して熱心に語り合っていた。後ろから枝野氏が菅氏に何やら報告している・・・菅政権を象徴する風景である。
仙谷官房長官、枝野幹事長は前原G(グループ)。官房副長官の古川元久氏前原G。再任される松井孝治氏も前原Gだったから、前原Gは菅政権の人材派遣業になった観がある。菅政権に石を投げると前原Gの誰かに当たるというやっかみも聞こえてくる。
前原氏と盟友関係にある野田佳彦氏も晴れて財務相となるが、野田Gの蓮舫行政刷新相は観内閣の目玉人事となりそうである。挙党態勢の証として登用された樽床伸二国対委員長も野田Gに属していたことがある。
こうみると菅Gからの登用が少ない。荒井聡氏の国家戦略担当相ぐらいだ。菅G40人(→55)、前原G35人(→50)、野田G30人だから、菅Gの中からも前原G偏重人事だという声も出ている。ともあれ菅首相は仙谷官房長官、枝野幹事長主導の「脱小沢路線」に踏み切ったのだから、中途半端な妥協は許されない。
一方、「脱小沢」の烈風に見舞われた小沢G150人(→120)は、勝負どころを9月の代表選挙に置いている。菅支持三グループと小沢Gの力関係が拮抗してきているので、中間Gと地方県連合などの取り合いになる。
小沢Gで見逃せないのは、小沢事務所のスタッフが中心となる独特の選挙応援の手法。自民党やオリジナル民主党にはなかった徹底した選挙をやる。ビラ貼りひとつでも、貼りぱなしでなく、所定の場所に貼られているか別のスタッフが監視にいく念の入れ方。100%主義の小沢氏らしいやり方である。
この選挙応援で当選してきた小沢チルドレン、小沢ガールーズたちは、簡単には”小沢離れ”とはいかない。菅陣営に”策士”がいれば、内閣支持率が急上昇すれば、あえて衆参ダブル選挙に打って出るだろう。仙谷氏がダブル選挙の可能性を言ったこともあった。
ダブル選挙となれば衆院議員も選挙区を走り回らねばならぬ。参院議員との相乗効果が望める。仮に衆院で30議席を減らしても、参院で民主党が単独過半数を占めれば、菅政権は長期安定化の道が開ける。”脱小沢”が”小沢封じ”になる策なのだが、一歩間違えば奈落の底に落ちるから菅首相は冒険を避けるであろう。
結局は9月の代表選挙で「オリジナル民主党」と「小沢自由党系」の争いになるだろう。厄介なのは「小沢自由党系」が勝たなければ、離党して自民党の一部や新党を巻き込んだ政界再編成に小沢氏は一気に走る可能性がある。いずれにしても波乱ぶくみの民主党といえる。
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5721 「オリジナル民主党」と「小沢自由党系」の争い 古沢襄
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