5784 参院選勝敗ライン、50?54?首相、口濁す 古沢襄

菅首相は参院選に手応えを感じているのかもしれない。内閣支持率のV字回復は、比例区では反映される可能性ががあるが、個々の選挙区は別である。むしろ社民党の三〇〇万票、国民新党の四〇万票が民主党にそのまま投じられるか、まだ定かでない。一選挙区当たりで数万票もある社民・国民新党票だから、菅首相も慎重にならざるを得ない。
小沢前幹事長時代の票読みは、良くて48、9議席、下手をすると30議席台という厳しい選挙情勢調査が出ていた。内閣支持率のV字回復によって50議席台に乗るとみられているが、自信をもって勝敗ラインを54議席以上と言うのには、まだ迷いがある。
菅首相は「6年前の参院選で獲得した議席、あるいは現有議席と言っていいかもしれないが、それをまずクリアできるかどうかが一つの目標だ」と語った。2004年の同党の獲得議席は50、改選議席はその後の入党者を含めて54に増えているが、どちらを指すのか明確にしなかった。
<菅直人首相は15日夜、参院選の民主党の勝敗ラインについて、首相官邸で記者団に「6年前の参院選で獲得した議席、あるいは現有議席と言っていいかもしれないが、それをまずクリアできるかどうかが一つの目標だ」と語った。2004年の同党の獲得議席は50、改選議席はその後の入党者を含めて54に増えているが、どちらを指すのか明確にしなかった。
首相は8日の就任記者会見で「6年前、岡田克也代表の下で戦った参院選でいただいた議席(50)がベースになる」と表明。しかし、14日には記者団に「まずは現有議席(54)をしっかり確保する」と述べた。このため、記者団が15日、「50議席か、54議席か」と確認を求めたが、首相は直接答えず、インタビューを打ち切った。(時事)>
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