菅民主党になって支持率のV字回復が著しい民主党だが、選挙情勢をみるかぎり「みんなの党」が無党派層の支持を集める傾向がみえる。改選数3議席の大阪選挙区でみんなの党は元阪急百貨店部長で経営コンサルティング会社社長の川平泰三氏(53)を擁立すると正式発表した。
大阪選挙区は無党派層の動向によって選挙の帰趨が決まる土地柄だけに民主党や自民党にとって、みんなの党の参入は脅威となっている。とくに同選挙区で二人の候補者を擁立した民主党は、土師幸平大阪府連幹事長が「まだまだ無党派層頼みのうちにとって、不利にはたらく可能性が高い」と衝撃を隠さない。
比例区だけでなく選挙区にも積極的に候補者を擁立する作戦に出たみんなの党は、参院選の台風の目となる公算が出てきた。
<みんなの党は15日、参院選大阪選挙区(改選定数3)に、元阪急百貨店部長で経営コンサルティング会社社長の川平泰三氏(53)を擁立すると正式発表した。同選挙区は主要政党などの計10人で争う構図がほぼ固まり混戦となるのは必至。これまで無党派層の動向が当落のカギを握ってきた同選挙区だけに、各陣営とも「どこが無党派層の受け皿になるかわからない」と気を引き締める。
阪急百貨店時代に「カリスマバイヤー」として知られた川平氏は、大阪府庁での記者会見で、「若い人に『日本を変えよう』と訴えて、投票率を上げたい」と意気込みを示した。同席した渡辺喜美代表も「自民や民主は見える票(組織)を相手にしているが、我々は無党派層を取り込んでいく」とアピールした。
過去の参院選で、タレントの西川きよし氏らが大量得票して当選するなど、無党派層が勝敗を左右してきた大阪選挙区。無党派層をターゲットにするみんなの党の参戦について、今回、現職、新人の計2人を擁立する民主党大阪府連の土師幸平幹事長は「まだまだ無党派層頼みのうちにとって、不利にはたらく可能性が高い」と分析する。
自民党府連の横倉廉幸幹事長は「渡辺代表は自民党出身なので、保守票が分散する心配もある」と懸念。公明党府本部の野田昌洋・幹事長代行も「投票日までに菅政権の支持率が下がる可能性もあり、どこが無党派の支持を得るか読めない」とする。(読売)>
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5787 参院大阪選挙区でみんなの党が台風の目? 古沢襄

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