5833 割れる民主、公約混乱 幹部「小沢氏の発言分からない」  古沢襄

地方を歩いてみて小沢一郎氏の菅執行部に対する批判は半端なものでないことが分かった。すでに九月の民主党代表選が始まっていた。メデイアは小沢発言を小さくしか扱わないが、少なくとも東日本の地方議員には影響を与えている。
私は六十年代の社会党の江田・佐々木対立劇を想い出す。江田三郎氏の構造改革論は社会党の国民政党化を目指すものとしてメデイアで歓迎された。ズウズウ弁の佐々木更三氏の江田批判は歴史の歯車を逆転させるものとしか思えなかった。だが地方議員や書記の大半は佐々木支持に大きく流れていった。
江田三郎・成田知巳という社会党の二枚看板を擁した構造改革派が党大会で完敗する歴史的な事件が目の前で繰り広げられた。党の感覚とメデイアの感覚が明らかに食い違った。民主党が社会党の二の舞になる危惧すら抱く。
そうはならなくても”小沢的なもの”は民主党内で隠然たる力を保持している。言葉を換えればオリジナル民主党なものと小沢自由党的なものとの基本的な対立構造が解消されぬまま残っているのが、今度の参院選の水面下での特徴といえる。
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