5863 菅首相の拉致問題での中国への倒錯した媚び 古森義久

菅直人首相がG8,G20の会合の際に中国に対し、日本人の北朝鮮による拉致に関して、感謝の意を表明したというニュースにはびっくり仰天しました。
中国は現実には日本の拉致問題解決の努力を妨害してきた事実があるからです。国連の日本の一連の拉致問題解決の試みは安保理常任理事国として拒否権を持つ中国によりことごとく葬られてきた経緯があります。国連の人権委員会で日本が北朝鮮による日本国民拉致への非難を決議しようとすると、その妨害の先頭に立ったのは中国です。
北朝鮮の核武装阻止のための6カ国協議でも、日本の拉致問題の糾弾や解決を少しでも盛り込もうとすると、中国は北朝鮮の意を体し、主催国の立場を乱用して、それを阻んできました。
まして中国は自国民が北朝鮮に拉致されていることが明白なケースでも対朝友好を優先させる形で北朝鮮への要求は非難はなにもしていません。要するに中国政府は拉致問題に関しては北朝鮮政府の完全な味方なのです。
それなのにわが菅直人首相は拉致問題で中国への謝意を表明したとは!!! いったい中国のなにに謝意を表明するのでしょうか。狂った謝意としかいえません。それまでして中国のご機嫌を取りたいのでしょうか。倒錯した媚中の態度しかいえません。
なおこの菅直人氏の媚中ぶりについては拉致問題の「救う会」の島田洋一副会長が的を射た指摘をご自身のブログでしています。その島田ブログの一部を以下に紹介させていただきました。
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さらに、今夕、拉致問題対策本部から送られてきたG8全体会合、個別会談の議事録(北朝鮮関連のみ)を見ると、27日午前、中共の胡錦濤氏と会談した菅氏は、「拉致問題についての中国の理解と協力について謝意を表明した」とある。一体、何に対して謝意を表明するのか。
中共は、脱北者強制送還を続けている。その中には拉致に関する情報をもった人もいよう。被害者本人や家族が含まれている可能性もある。
中共は、中国人拉致被害者を打ち棄てて顧みない。金正日体制を支えるための援助も続けている。国連安保理決議のたびに、「拉致」の文言を入れようとする日本の試みに頑強に反対し、つぶしてきた。
実際菅氏が胡錦濤に謝意を表明したのであれば、しかもそれだけで終わったのであれば、不見識きわまりない対応である。やはり、予想通り“ダラ菅”だったというわけか。もっとも公平を期して言えば、歴代自民党政権もその点大差なかった。
比較のため、拉致問題対策本部作成の「概要」から、サミットの際の個別会談における関係箇所をすべて抜き出しておく。
■日加首脳会談
「菅総理から、拉致問題についても、カナダの理解・協力を求めた」
■日英首脳会談
「菅総理より拉致問題における英国の理解・協力を求め、キャメロン首相も同意しました」
■日韓首脳会談
「拉致問題について、菅総理から、韓国政府に引き続き協力してほしい旨要請したのに対して、李大統領から、拉致問題は人権問題として取り組む課題であり、日韓で引き続き協力していきたい旨述べた」
■日中首脳会談
「拉致問題についての中国の理解と協力について謝意を表明した」
拉致問題で最も足を引っ張る存在である中共に対してのみ、わざわざ御礼を述べたらしい。実にきわだった媚中ぶりである
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