5878 みんなの党が台風の目となった参院選 古沢襄

あと四日後に迫った参院選の投票日だが、報道各社の終盤選挙情勢は民主党が伸び悩み、自民党が追いあげていることで一致している。政党支持率の調査では民主党が優位に立っているが、やはり消費税増税に踏み込んだ菅首相の発言が響いている。
過去三回の参院選をみるかぎり121議席を争うこの選挙は、民主、自民が100議席の取り合いとなり、残る20議席程度を公明党が10議席、社民党などが残る10議席程度を争うパターンとなっている。
しかし今度の選挙ではみんなの党が無党派層の支持を集め、10議席近くに伸びる勢いにある。台風の目となったみんなの党の影響で、100議席をめぐる民主、自民の角逐ワクに及ぶ可能性がある。むしろ100議席ではなく95議席以下のパイを民主、自民両党が取り合うのではないか。
政策的にみればみんなの党と民主党が近い。みんなの党が伸びれば民主党が影響を受けやすい。民主50議席、自民45議席を基数とした選挙になるのではないか。自民党が45議席を上回れば、民主党が50議席を割る可能性すらある。
菅民主党が終盤選挙情勢をどう巻き返しに出るか、あと四日間の選挙運動は激しさを増すであろう。
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