参議院の開票速報を見ていたが、自分の予測と余りにも一致していたので、焼酎を1杯、余計に呑んで、寝てしまった。「有権者は言い訳ばかりする「悪」菅にNoを突きつけたのだ、日本人は賢い)と夢うつつに考えていた。
菅はト書きを失くしたヘボ役者である。半生、他人の揚げ足取りをして、とうとう首相の椅子をモノにしたが、さて、自前の芝居をするにもシナリオがない。
カナダのサミットに行って「中国(共産党)を招け)と提案。恥をかいた。サミットこそは民主主義、資本主義大国の牙城なのだから、各国首脳が菅の発言を無視したのは当然だった。
菅は自らの発言のバカらしさに気づいて愧じた。
財務大臣びなってみて「ギリシャ」問題の意味を官僚に聞かされて初めて知った。ならば財政再建をしない日本は第2のギリシャになる。消費税を上げるしか方法は無い。
そこへ自民党が10%を提案。これまでは攻撃するところを、「オンブオバケ」宜しく尻馬に乗った。自分用のシナリオが無い方である。
「消費税」と言っただけで有権者は反発する。特にばら撒き政策の恩恵を蒙らない年寄り家庭は激しく反発した。反応に驚いた菅は慌てて言い訳を始めた。年寄りは「言い訳」が嫌いな世代だ。菅は負けた。
「政権交代」は今や嫌われている。有権者は反省しているのだ。ただし旧政権党の自民党は余りにも粗末と改めて分かったから、直ちに民主党を見捨てないだろうが、その信頼度は極度に低下している。
しかもだ、この敗戦を自らの復権に利用しようと狙っている人が秘策を練って菅の足元を狙っている。小沢だ。イチカバチかの「内戦」を挑むはずである。選挙結果より、もっと面白いのが民主党の内戦だ。民主党は分裂に向かっている。(文中敬称略)
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5902 言い訳「悪」菅に「No」 渡部亮次郎

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