長女の連れ合いの叔父さんは埼玉県防災ヘリの操縦士をしていたが7月25日、殉職してしまった。53歳、働き盛りで、子供もまだ育ちあがってはいない。一寸先は闇、あっという間の死に一番驚いているのは本人だろ
う。合掌。
航空関係者から聞いたことがあるのだが、ヘリコプターは世界一安全な乗り物だという。ネットによれば――
<ヘリコプターは、エンジン停止など、どのような事態が発生しても、安全に着陸可能である。但し、低空飛行による障害物への接触等、個人の基礎的な安全配慮欠如から発生する事故がある。ヘリコプター事故原因の98%が左記の理由である。
車と比較した場合、対面交通等障害が少なく事故発生率は「車の68,000分の1」である。ヘリコプターは構造・理論上100%安全な航空機である。>
(http://www.interq.or.jp/diamond/awr/mas9.htm)
今回の事故は突風あるいは障害物との接触で機体がバランスを崩したのかもしれないが、まったく不運である。遭難者の救助活動中だったというが、中高年にとって難度の高いコースではなかったか。
山歩きの趣味を誰も咎めやしないが、チャレンジ精神もほどほどにしないと他人様の迷惑になりかねない。5人も巻き添えで死んでしまった。
今回の東京都勤労者山岳連盟のパーティはザイルを使って沢登りを学ぶものだった。55歳の女性にとって相応しいものだったのかどうか。23日の夜に現地入りし、24、25日と歩く内容だが、無理はなかったのか。
<2009(平成20)年度の全国の山岳遭難発生件数は、発生件数、遭難者数、死者・行方不明者数ともに、1961(昭和36)年以降、過去最高を示した。
過去10年間の山岳遭難発生状況を見ると、年々増加傾向にある。平成10年と比較すると、発生件数は407件増、遭難者数は467人増。特に、中高年の遭難者数が416人増加している>(ヤフー)
増加かしている遭難者のほとんどが中高年である。チャレンジをしなくなったら、そこから老化が始まるとは言うものの、あまり元気すぎるのも人騒がせである。
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