国会中継を見た。谷垣自民党総裁の質問が終わり、石波政調会長の出番からだった。菅総理の答弁は以前に指摘した通りで、ペーパーが用意されていないのか、知らないところを衝かれると、直ぐにあのゴロゴロと喉が詰まった声になるので、自信がないのがバレバレであった。
辛い質問であれば答弁に立ち上がる前に渋面を作っており、案外に正直者かなとすら思わせる。
だが、遺憾ながら明らかに一国を担う内閣総理大臣としては勉強不足という前に、知識と学力が大学で言えば教養課程を終えておらず、専門課程の段階に至っていないのは明白である。
苦悶の表情を浮かべることが多く、得意満面で相手の揚げ足を取っていた野党の幹部の面影はない。顔を洗うまでもなく基礎からやり直して出直すべきだ。
菅総理以外では玄葉政調会長兼大臣の答弁も頂けなかった。嫌なところを衝かれた場合の民主党議員の常套手段である「直接質問に答えずして、相手の古傷をいたぶったり、質問そのものの揚げ足を取る」ことを、テレビ討論ではない国会の答弁でもやっている始末であった。
具体的には「玄葉大臣の発言が内閣の意志と認識して良いか」と訊かれるや「自民党は嘗ては政調会の決定を総務会にかけ閣議にかけという具合で、党の決定が外部に出てくるのが遅かった。その自民党がそういう質問をするのか」と苦しそうな顔で言い返したのは見苦しかった。
政治とはやや離れるが、私が呆れかえったのは中井国家公安委員長だった。彼は黒っぽいスーツにノーネクタイはまずまずとしても、ぐいと突きだした足には黒い靴に真っ白な靴下である。
国会は公式の場であろう。クールビズとやらが許されるにしても、リクリエーションに行っているのではないのだから、まともな色(少なくとも無地でダークカラー)を着用するのが最低のマナーである。あれで慶応大学出身とは信じられない。
民主党は一事が万事こういう有様である。少しは礼儀作法を学んでから議員に、さらに閣僚になるべきだ。
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6012 突きだした足には黒い靴に真っ白な靴下 前田正晶

コメント
前田さんのおっしゃること、そのとうり!
民主党の議員は一応選挙で選ばれたのですから、有権者の趣味と知的レベルが反映されていますね。でも総じて言えば
1)下品
2)無能
3)詐欺
4)無教養
5)さもしさ一杯
6)卑怯
といったところでしょう。これが全て顔に表れます。
でもこれは議員本人が悪いのではないのです。こういう人を国会議員に選んだ有権者がそうなのですから、あまり議員さんを責めないであげてください。
青年日本の歌にあります。
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権門上に傲れども
国を憂うる誠なし
財閥富を誇れども
社稷を思う心なし
ああ人栄え国亡ぶ
盲たる民世に踊る
治乱興亡夢に似て
世は一局の碁なりけり
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国権の最高機関の議員にあるべき服装をすべきだ。国会そして国民へ無礼である。まして出身大学はファッションセンスが良いことで知られている。慶応同窓生や母校の品位を下げるではないか。服装は礼節であり日本人の護るべき美学である。