6036 長野県知事選で民主党系候補が僅差で勝利 古沢襄

参院選後、初の大型地方選挙となった長野県知事選で民主、社民、国民新党が推薦した阿部守一氏(元副知事)が5000票余りの僅差で勝った。選挙戦の最中に信州旅行をしたのだが、県民の関心が薄かった。投票率が戦後最低になるかもしれないと同行した次女と話をしたが、やはり投票率は52・70%と戦後最低。
長野県は革新色が強い土地柄。戦後、初の共産党村長を生んで話題となった。地元紙の「信濃毎日新聞」は”シンマイ”の名で県民から愛され、戦前は山路愛山、風見章、桐生悠々らが主筆となって、反権力的な言論を唱えた。だから東京に近い県でありながら、シンマイは六割を越す購読率を維持している。全国紙を寄せ付けない。
そのシンマイを読んでも、民主、社民、国民新党と自民、公明党との対決となった知事選の緊迫感がいまひとつ伝わってこなかった。それでも民主党が接戦を制したのだから、菅首相ら政権側はほっとしているのであろう。
信州は山国である。北信、東信、南信でも微妙な地域性がある。私の旧制中学時代には諏訪、岡谷の南信が一番頭のいい者が出るといわれていた。なかでも諏訪中学は旧制第一高等学校(東大)の進学率で群を抜いていた。真田幸村の上田中学から旧制第一高等学校に進学したのは隔年、多くは松本高等学校(信大)や上田蚕糸専門学校(信大)に進学している。
旧制第一高等学校の進学率だけで学校の優劣を計るのは、どうかと思うが、戦前は官吏になる最短距離は一高・東京帝国大学法学部と相場が決まっていた。知事選の話が脱線してしまったが、問題は知事選の勝利が菅首相の再選に大きくプラスするか、その見極めが難しい。
少なくとも来年春の統一地方選挙に向けて民主党支持が雪崩をうって広がるとは思えない。また民主党内で菅支持が劣勢にあるといわれている党内地図が塗り替えられる保証はない。むしろ革新色が強い長野県で民主、社民、国民新党の推薦候補が僅差の接戦に持ち込まれた事実を重くみるべきではないか。立秋を越えたが政局の暑い夏はまだ続いている。
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