予想外のことが相次いでいる。自民党の参院議員会長選挙で劣勢とみられていた中曽根前外務大臣が谷川参院幹事長と同数、最後は「くじ引き」で中曽根氏が新会長に選ばれた。派閥の締め付けがきかない状況をまざまざと見せつけられた格好となった。
相撲界では武蔵川理事長が突如、辞任。放駒親方が新理事長に決まった。武蔵川理事長の“辞任前倒し”は健康問題でドクターストップがかかったと説明しているが、外部理事長誕生への危機感から生まれた理事長交代劇というのが真相であろう。
仙台市の高校教諭が殺害された事件で教諭の妻が殺人容疑で逮捕された。知人だった松山哲士容疑者と梅原啓容疑者がすでに逮捕されたが、妻までもが殺人事件に関与していたことになる。この事件の真相はよく分からない。奥底が深い事件といえる。
15年ぶりの高値水準となる円高と、株安進行で輸出産業は危機感を深めている。軽井沢で静養中の菅首相は在京の仙谷官房長官に注意深く対処するようにわざわざ指示してきた。日銀の白川方明総裁も為替介入や追加の金融緩和の可能性をちらつかせている。政府・日銀が揃って「口先介入」をした形だが市場の反応は鈍い。
19日には軽井沢で鳩山グループの会合がある。鳩山前首相は菅首相の続投支持を匂わせているが、グループの海江田万里氏は9月代表選に立候補する意志を固めた。小沢・鳩山グループが揃って菅続投の前に立ち塞がると菅首相の続投は危うくなる。
こう予想外のことが頻発すると何かが起こる予感がする。
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6059 何かが起こる予感がする 古沢襄

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