ごく一般的な話だが、日本人は「ゆったりのんびり」よりも「ぎっしり急いで」旅行を楽しむ」民族のようだ。へとへとに疲れ果てて「あー、面白かった!」という習性がある。
アジアは2泊3日、3泊4日、ハワイは4泊6日、欧米は6泊7日が売れ筋だ。旅行会社は「ゆとりのある日程でのんびり過ごしていただきたい」と思っても、実際に売れるのは「ぎっしり急いで」旅行である。
結局、観光ルートを巡るのに、本来は3泊4日かかるところを2泊3日で急ぐことになる。1日のバスの走行距離が500キロなんていう無理なプランになる。
ドライバーへの負担は大きい。
リターンホームスピードというのがあって、ホテルチェックインが30分でも遅れれば客は不平を言うから、10分でも早くホテルへ着きたいというのでドライバーはスピードを上げる。事故の危険性は増す。
それは旅行会社も分かっているが、「ぎっしり急いで」の格安ツアーにしないと売れないから無理をする。無理を通せば事故になりやすい。
日本の旅行会社は世界中で無理難題の旅行プランを組んでいるから、事故は絶対に減らない。「ゆったりのんびり」へ消費者が頭を入れ替えなければ事故はこれからも続くだろう。
旅行保険は忘れずに。
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