GDP、ついに日本を抜いて世界第二位に浮上した。8月16日、日本はGDP成長を0・4%と下方修正、これにより中国が世界第二位のGDPを誇る経済大国となったことが正式に明らかとなった。
中国1兆3300億ドル、日本1兆2800億ドル(いずれも2020年第二四半期)。わずか五年前、中国のGDPは日本の半分でしかなかった。五年で日本を抜く実力を発揮したことになる。
日本が低成長からマイナスへ、政治は政権担当能力がそなわっていない政治屋たちの手に落ちて以来、経済がまっしぐらに陥没することは明瞭だった。それにしても中国躍進のスピードが早すぎる。いずれ息切れするだろう。
ニューヨークタイムズ(8月17日付け)は、「世界に新しい“スーパー・エコノミー”が登場した事態を認識するべきである」として、続けた。「この調子でいけば、2030年に中国は米国を追い抜くことになるだろう」。
しかしひとりあたりのGDPとなると中国はアルジェリア、エルサルバドル、アルバニアと並び3600ドル内外、これは米国のひとりあたりのGDP46000ドルの水準とは比べものにはならないが。いずれにしても世界経済のアジアシフトは次の地殻変動を生むことになる。
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