日本国内の中国人たちの存在がことさら大きくなっています。7月はじめからの中国人観光客の受け入れ緩和もその原因の一つでしょう。
しかしそれでなくても、在日の中国人の数は増えています。つい最近、在留中国人は韓国朝鮮系を抜いて最大数の在日外国人集団となりました。
その在日中国人たちが生み出す波紋は複雑です。そんな実態を詳しく伝える有益な書が出ました。
「日本人は誰も気付いていない在留中国人の実態」(彩図社刊)です。著者はつい1ヶ月前まで法務省入国管理局登録管理官だった千葉明氏です。
千葉氏は実は外務省の中国専門の外交官です。チャイナ・スクールの気鋭といいましょうか。中国を正面から学び、実際に在住した経験を基にして、こんどは日本にいる中国人の実情を調べ、分析したわけです。
この書の内容はというと、第一章「在留中国人とはどんな人たちか」、第二章「在留中国人は何をしているのか」、第三章「道を踏み外す人々」、第四章「中国系日本人」、第五章「共生に向けて」、第六章「中国人をどう受け入れるか」などとなっています。
最新の状況と多角的な分析とは組み合わされた書だと思いました。
日本でもそのうち「我が家の隣の中国人」などという時代がきかねません。そんなときに備えてのマニュアルブックという感じもします。
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