6103 新彊ウィグル自治区アクス郊外で爆破テロ? 宮崎正弘

しかし死亡した七名はウィグル人の警官。事故説も有力。8月19日午前十時半、アクス市郊外のT差路で三輪車が突如爆発、警官と交通警官ら二十名近くが死傷した。5名は即死、二名は病院に運ばれて死亡。14名が大けがを負ったという。爆発物は液体だった可能性もあるとの報道がある。
この「事故」から七時間してアクス市警察は記者会見し、顛末の「公式見解」を述べたが、その前に付近一帯は封鎖され、戒厳令。「容疑者ひとりを拘束した」と発表した。
香港の「人権と民主監視委員会」(ウォッチドッグ)は、「多数の軍隊が投入されている」と報じた。
海外の華字紙は一斉に「テロ」の可能性をつたえ、世界ウィグル協会のスポークスマンもドイツで記者会見し「中国政府の弾圧に対抗して警察を狙ったもの」とした。
しかしアルジャジーラのウルムチ特派員は「死傷者のなかにひとりの漢族もいない。なぜ中国政府を狙ったテロなのか」と疑惑も伝えている(同紙、8月20日付け)。真相はいつものように藪の中である。
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