6111 たった一人が諸悪の元凶　　古沢襄

民主党の渡部恒三元衆院副議長がテレビで、「（小沢氏）たった一人が諸悪の元凶で、その人がいなくなればすぐ挙党一致できる」と述べた。名指しはしていないが、小沢一郎前幹事長を批判した発言。
「警察の捜査対象になっているので出ないと思っていたが、私の勘は逆だった」と皮肉な言い回しは、はっきりと小沢氏を指している、しかし警察ではない、検察だろうと聞いていた。小沢氏が出馬するのは、「首相になると起訴できなくなるからだ」という解説だったが、小沢氏はともかく小沢グループを刺激する黄門様。”諸悪の元凶”といわれては黙って聞き流すわけにはいくまい。
これで小沢氏が９月代表選の出馬を断念すれば、小沢氏の政治生命は絶たれる。”諸悪の元凶”と言われては無理をしてでも立たざるをえない。それにしても黄門様は思いきったこと言ったものである。
狙いは「国民の世論を無視した結果は出ないと確信している」というところにある。何とか挙党一致で丸くおさめようとしている鳩山前首相や輿石参院議員会長の渋い表情が目に浮かぶ。
一気に小沢氏を葬り去ろうとする渡部氏が投じた石は思わぬ波紋を描きそうである。
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