6148 これから曲折本番 渡部亮次郎

<民主代表選 鳩山氏 菅首相との会談で小沢氏支持伝える
民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)をめぐり、菅直人首相は29日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と約40分間会談した。鳩山氏は首相に小沢一郎前幹事長と会談するよう要請、首相もこれを受け入れ、30日にも首相と小沢氏が会談する方向で調整している。
鳩山氏は小沢氏を支持する考えを首相に伝えたが、対立激化を避けるためギリギリの攻防が続いている。
首相と小沢氏の会談には、鳩山氏や輿石東参院議員会長らの同席を求める声もある。代表選を巡り、首相サイドと小沢氏サイドの激突を懸念する党内の声に配慮し、直接会談で対立緩和を印象づける狙いがあるとみられる。
鳩山氏は25日に首相と会談後、26日に小沢氏と会って支持を表明。同日からロシアを訪問していた。帰国した29日、東京都内のホテルで大畠章宏衆院国家基本政策委員長ら鳩山グループの幹部と協議。グループ幹部は「鳩山氏が最終決断すれば一致結束する」ことを確認した。
鳩山氏はグループの会合前に仙谷由人官房長官とも会談した。仙谷氏は同日夕、記者団に「深刻な事態にならないように努力したいが、挙党一致のイメージがそれぞれ違う」と小沢氏側の求める「挙党態勢」への違和感を語る一方、代表選を回避する可能性について「十二分にあるだろう」と鳩山氏の仲介に期待感を示していた。>8月29日21時17分配信 毎日新聞
「海江田首相・原口幹事長」説も流れるなど、代表選の曲折はこれからが本番である。海江田首相説と言っても海江田万里氏が立候補するのではなく、仮説だが、当選した小沢氏が単なる代表に留まり、首相候補に海江田氏を推す、と言う奇策がある。
海江田氏は鳩山グループ。この構想が小沢サイドから示されれば、鳩山グループの小沢支持が大きく固まるわけだ。そうなれば旧社会党系や民社党系も小沢支持に傾くかもしれない。
それこそ奇策だが「鳩山再登場」も説として流れるかもしれない。
一方、仙谷官房長官の更迭を小沢サイドは強く要求しているほか、枝野幹事長の辞任も同様だ。仙谷官房長官はこれに応じても良いと周辺に語っていると言うし、小沢サイドとの水面下交渉の結果、再選だけに拘る菅氏は「悪魔の取引」に応じないとも限りない。
また幹事長ポストについて菅氏の周辺では、参院選敗北の責任上、枝野氏留任にはいざとなれば拘らない空気も流れ、この際小沢氏に近い原口総務大臣を起用することで、小沢氏と妥協するということも予想される。
30日に表面化しないまでも、結論に至るまで紆余曲折を辿ること、これからが本番と見るべきだ。肉も魚も入ってごった煮のちゃんこ鍋政党のこと、自民党時代以上に何があってもおかしくないのである。案外、政治素人集団のこと、魑魅魍魎の跋扈は自民党以上かもしれないのだ。
杜父魚文庫

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