6152 小沢氏、出馬とりやめならおしまいだ 花岡信昭

民主党代表選への出馬を表明していた小沢氏が降りる方向なのだという。そういう報道が飛び交っている。鳩山氏が菅首相と会談、トロイカプラスワン(小沢、鳩山、菅に輿石)体制で臨むことで一致したためという。
小沢氏には代表代行のポストが用意されているらしい。仙谷、枝野両氏の更迭もありうるようだ。すべては31日の菅ー小沢会談にかかっているが、これで小沢氏が受けたら、「小沢剛腕神話」はおわりになる。
ポストをめぐるチキンレースだったことになる。とんだ茶番劇だ。
世論の反発を承知しながらも、民主党内に小沢待望論が出たのは、このままいけば、来春の予算審議に行き詰まり、話し合い解散しか手がないという事態に陥ることを予期したためだ。
この状況を打破する腕力を持つのは小沢氏しかいない。連立の組み替えでも「大連立」でもいい。これをやってのけることへの期待感が党内に浮上したのが、小沢待望論の背景だった。
政界関係者から電話が入った。「鳩山は伝書鳩になっちゃったな。小沢は立ちション状態だと思うんだけどな。ここで出馬取りやめなら、小沢時代のおわりだ」
表現は汚いが、立ちションというのは「途中では止められない」という意味である。ここまできて、挙党態勢の美名のもとに、出馬断念となるのかどうか。じっくり見届けよう。
杜父魚文庫

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