6156 深センのタクシー空車の列は東京並み 宮崎正弘

バブル破裂、バブルのまっただ中、これからバブル開始。GDP世界第二位の中国経済は地域差が歴然のまだら模様に。
昨日、やや過労気味で帰国しました。中国華南を新幹線でほぼ一周してきました。香港から広州、武漢へ。それから南京、上海へでて、上海から新幹線で温州、福州、アモイと南下予定でしたが、どうあがいても座席がとれず、やむなく飛行機で広州へ。
今度は違う新幹線で深せんへ南下し、香港へ再入国し、帰国しました。アモイー温州間(このうちアモイー福州間が90分の新線)は次回以降に持ち越しです。
さて深センで不動産の看板を見ていると店員が飛び出してきたほどの不景気です。タクシーの空車の列は東京並み。歩いている人々、サラリーマンは元気がない。駅前では居酒屋の店員らが片っ端から通行人にビラ撒き、よびこみ。この風景は東京とそっくり。
上海は万博景気で一見、沸騰気味ですが、底割れが近いとみました。万博入場券は160元のチケット、じつは50元でダンピング中でした。
強制動員の割り当て(無料チケット)を町中に横流ししているからでしょう。ですから、意地にかけても「上海万博の入場者は大阪万博を抜いた」ことにしたいのです。
武漢では広州から1068キロの新幹線が繋がったので嘗てない好況。タクシーもなかなか捕まらない。ホテルも強気で値引きせず、でした。
南京はラッシュアワーだけ空車がないくらい。ぼちぼちと不況でしょうね。北京に関しては『週刊新潮』(9月2日号)の拙談話をご参照下さい。詳しくはいずれ。拙著新刊(来週発売)でも、中国全土が斑(まだら)模様の経済状況を詳述しております。
杜父魚文庫

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