”脱小沢”を標榜していた菅首相は、”小沢不要論”にまでエスカレートしている。都内で開かれた野田佳彦財務相のグループの会合で、小沢氏を西南戦争で自刃した西郷隆盛になぞらえて、「西郷さんはああいう末路を迎えた。これが大事だ」と強調した。
小沢氏は薩摩の西郷隆盛と大久保利通を尊敬している。この二人は幕末には手を携えて、徳川幕府を倒したが、明治維新後、対立して西郷は不平士族に担がれて挙兵、城山で自刃して果てた。大久保も不平士族に襲われて暗殺されている。
この会合で菅首相は自らを大久保利通に見立てている。たしか高杉晋作を尊敬する歴史上の人物と言っていた筈なのだが・・・。鹿児島県に行くと西郷隆盛の人気は今でも高い。これに比して大久保利通の人気は低い。鹿児島県人の心情を逆なでする比喩の仕方は、あまり得ではない様に思うのだが・・・。
<菅直人首相は1日夜、都内で開かれた野田佳彦財務相のグループの会合であいさつし、不平士族に担がれ西南戦争で政府軍に敗れ、自刃した西郷隆盛に言及した。出席者によると、首相は「明治維新には西郷さんの力が必要だった」「西南戦争があって本格的な明治政府ができた」と指摘し、「政権交代以降、西郷さんはああいう末路を迎えた。これが大事だ」と述べた。
小沢一郎前幹事長に民主党への合流を勧めたのは首相自身。首相はかねて、その政治手法に疑問を呈しつつ、「小沢氏がいたからこそ政権交代できた」と話している。首相としては自身を大久保利通、小沢氏を西郷隆盛に例え、今回の代表選で同氏に勝利して、影響力を完全に排除することで、政権交代が完結すると言いたかったようだ。(時事)>
杜父魚文庫
コメント
[ 災い転じて福と成す ] 御存知の通り・・ 民主党は、
日本民族が目覚めるには、必要な政権です。 何故か??
多数決による政党政治 の[ 幻想 ]が、表面化するから
日本国民を放置して、吸血鬼の離合集散で、文鮮明ですね
菅さんは代表選挙で圧勝できると錯覚しているのではないか。鹿児島の民主党票は、そっくり小沢さんに進呈してもいいというなら奢り以外の何ものでもない。
西郷さんの祟りがありますよ。
旧体制の大破壊者であった西郷隆盛と「壊し屋小沢」を例えるのは、面白い発想と思いますが、果たして、西南戦争で自刃した西郷と同様に、小沢の敗北となるか。
ひょっとすると、歴史と違って、官軍の敗北か。
私は、小沢が敗北することが、日本のために必要と考えますが・・・