ついに外国人観光客のトップは上海からのツアーとなっていた。七月速報をみて唸った。日本に来た外国人観光客は87万9000人、このうち、16万5000人が中国人。しかも12万人と推定されるのが上海からの団体客だった(在日華字新聞『半月文摘』、9月1日号)。
納得がいく数字である。八月末に筆者が上海便を予約しても、まったく席が無かったのは!
チャイナの鼻息の荒さは日本での不動産買い、日本企業買収、日本国債購入とつづいているが、この勢いに日本人女性の中国人観が変化している。
驚くべし。日本人女性が積極的に中国人男性と結婚するケースが激増し、昨年統計は前年比30%増の1500組を突破したことがわかった。近年の日中関係史でも新記録である。
「日本女性の間の流行語は、いまでは『食事をするなら中国料理、結婚するなら中国人男性、フランス男は遊び相手、アメリカ男は口先だけ。日本人の男?生活力ないもん』というものだ」(在日華字誌『精彩』2010年九月号)。
(しっかりしろ! 日本男児よ)
こうした鼻息の荒さは日本だけを対象とせず、米国へも韓国へも向けられる。「広東省の経済力だけで十年以内に韓国を追い抜くだろう」(『半月文摘』)。
黄海での米韓合同演習を、不愉快とイチャモンを付け、とうとう米軍空母は黄海に入れないという失態を米国オバマ政権は演じた。
ところが中国語メディアで話題になっているのはオバマの過去の失言だ。「もし世界経済が中国の富裕層でしめられたら、それは全世界にとって悲劇的な災難となる」(4月14日のテレビ番組の発言らしい)への反発がいまごろ目立ってきたのだ。しかし数ヶ月前の発言を蒸しかえす中国の思惑にはなんらかの政治的意図があるのだろう。
杜父魚文庫
6168 チャイニーズの鼻息の荒さはいつまで? 宮崎正弘

コメント
人民元が国際基軸通貨になるのが当然だと思います。東アジア共同体、麻生首相が言ったところの自由と繁栄の弧、かつての大東亜共栄圏の基軸通貨になるのは、確たる根拠と言えるものが無いのが悔しいですが、至極当然のことだと思います。
参考)http://www.tanakanews.com/
さて、たまたま、今日、TBSのIRISを初めて最終回に見ました。コマーシャルを見ていたら、上野の西郷隆盛像の首を、SMAPの若い人(確かマヨネーズが好きだった人です)が、持ち上げているのを見ました。コマーシャルとは言え、明治維新の最重要人物の首を取るという映像は、大変ショッキングでした。
マスコミ、広告業界、朝鮮半島のみなさんにとって、西郷隆盛がどのようなイメージで受け止められているのか、非常に勉強になりました。
東アジア史を学ぶ者は、コマーシャルも含めて、北朝鮮と韓国が一体になってテロ集団と闘うIRISを、絶対見ておくべきだと思います。最終回なので、もうテレビで見ることも無いと思いますが、そのように感じました。
やはり天安沈没の陰には、IRISのような非常に不穏な集団がいるはずだ。これに対して、東アジアは中国の下に結束し、韓国、北朝鮮に金銭的フォローを行いながら、日本は事態を注視していかなければならないと感じました。これは、きっと民主党政権でなくてはできないことだと思います。
さて、本題ですが、最近の日本の政局は、やはり隠れ多極主義者の策動によるものとしか考えられません。
小沢氏と菅氏の闘い、一見、内輪もめのようにも見えます。ただ、結局のところ、鳩山氏、そして輿石氏(教職員組合出身!)という、日本政治の重鎮達のトロイカ体制を築くための洗礼。民主党が挙党一致体制になって、反米、親中・親東アジア体制を築くための洗礼式。
麻生首相の言葉を鳩山首相の言葉で言い替えるなら「宇宙と友愛の弧」を実現するための多極主義の重要な布石だと思われます。