6195 アフガニスタンの金融危機(続報) 宮崎正弘

カブール銀行前会長らの資産凍結、政府は救済へ動く。取り付け騒ぎが収まらないアフガニスタン民間銀行最大の「カブール銀行」。
前会長と前CEOは、カルザイ大統領の弟やファヒム副大統領らのコネクションを通じて不正融資、海外投資など、どうやらメチャクチャな銀行経営をしていたらしい。
7日、アフガニスタン中央銀行のアイマル・ハシュール報道官は「二人の前経営トップの資産を凍結したほか、数名の大口株主ならびに多くの債務者の資産も同時に凍結した」と会見し事態の沈静化に動き出した。
シュル・カーン・ファムード前会長とハリルラ・フルジ前CEOはそれぞれが28%づつの大口株主でもあり、ドバイの不動産に一億六千万ドルを投資したことが暴露された。
同銀は25万人の公務員、政府職員、治安部隊の給料の振り込みを扱っているため、取り付け騒ぎが起きた。
ザヒルワル財務大臣は「巨大な銀行だから倒産させるわけにはいかず、政府は救済に動くだろう」と会見したことをアルジャジーラやインドの多くのメディアが伝えている。
杜父魚文庫

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