米攻撃型原潜「ハワイ」(7800トン)が七日、横須賀基地に入港して報道陣に公開された。バージニア級攻撃型原子力潜水艦といわれるもので、これまでのロサンゼルス級、シーウルフ級攻撃型原潜とは異なる機能を有している。
中国の「長江日報」が「ハワイ」の横須賀基地寄港について、米第7艦隊の指揮下でアジア海域で六ヶ月滞在すると詳しく報じている。それによると「ハワイ」は排水量7800トン、潜行深度243メートルで、2トンの魚雷24発を搭載し、巡航ミサイルトマホークを発射できるとしている。
米韓海軍は五日から黄海で対潜水艦合同演習の実施しているが、米空母の出動はないものの、イージス艦など艦艇3隻、原子力潜水艦、哨戒機が参加すると詳しい。「ハワイ」の参加は未定としているが、中国側が「ハワイ」の配備に神経を立てている様子が窺える。
「ハワイ」の特徴は浅い海でも作戦に従事できる点で、陸地から4キロまで接近できるという。艦内には特殊部隊が待機するロックアウト・トランクと呼ばれる場所があって、これも公開された。
黄海や東支那海などの浅瀬でも行動が可能な攻撃型原潜ということから、米海軍の最先鋭攻撃型原潜が初のアジア入りしたことは、中国側にとって新たな脅威と映っていることが明らかだ。
杜父魚文庫
6207 中国が米攻撃型原潜「ハワイ」のアジア配備に神経を立てる 古沢襄

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