6281 沖縄は「日本が不要占領」と中国の有力紙 宮崎正弘

ぼろり、その侵略的帝国主義覇権のホンネがでた。中国の「環境時報」は9月19日付けに「沖縄は日本の明治政府が清朝から奪った。いまも日本政府は沖縄住民の独立要求を押さえ込んでいる」と報じた。
尖閣諸島は「明らかに中国領であり、日本と話し合う資格なぞ日本にはない」と吠えている。
ホンネがぼろりと露呈した。尖閣諸島だけではなく中国の究極の領土的野心は沖縄侵略である。
『環境時報』は過去数年、急速に部数を伸ばしている中国の有力紙で英語版『GLOBAL TIMES』も今年から発行し始めた。もちろん中国共産党系で、人民日報、新華社と連携している。
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 +++++(読者の声 DOKUSHA NO KOE 読者の声)++++++
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(読者の声)「米人の親中、反日を逆転させるには」
1.極東戦略:米国の親中、反日の最大の原因は戦前の米国の極東政策である。すなわち、西進植民地主義でフィリピンを占領した米国の次の狙いは支那、満洲だった。しかし後発だった。そこで19世紀末、ジョンヘイ国務長官は「支那門戸開放機会均等」を宣言し、米国にも支那の植民地化に参加させろと言う露骨な意思表明を行った。具体的には米国は支那で先発の国の活動を支那の傀儡を使って妨害した。それが張作霖軍閥、蒋介石軍閥の利用である。
そしてとくに満洲狙いで先行する日本を敵視したのである。これが親中反日の基本だ。戦前の宋美齢の援蒋宣伝はこの基本政策の上で効果を上げたのである。
2.宣教師問題:これと同時に米国は宣教師工作を行った。スペインの南米侵略の手法である。しかしうまくいかなかった。
支那人は狡猾で取るもは取るが信者にならなかった。教会で育てた孤児が、感謝するどころか先頭に立って教会を襲い火をつける始末だ。多くの宣教師が殺され、米人婦女子は強姦された。しかし宣教師たちはこの被害の実態を本部に報告しなかった。
それは失業するからだった。それでも宣教師が布教の失敗と米人迫害の事実を報告しても米国の本部は握りつぶした。なぜなら全土から無知な米国人が支那人のキリスト教化事業に莫大な金を寄付していたからである。本部は金が欲しかった。このため米国人は支那人の危険な民族性にきづかず油断してきたのだ。
なお宣教師は支那で反キリスト教暴動がおこると日本に逃避した。しかし日本に感謝せずに日本人をきらった。それは日本人が貧しくても支那人と違い、独立心と誇りを持ち哀れでなかったからである。それが尊大な白人意識にはカチンと来たのである。宣教師も所詮人種差別主義の白人だった。また宗教が基督教ではないことも彼らの異教をきらう排外心理を刺激した。この反日が米国に伝わった。
3・戦後:1949年支那は共産化し米国は全拠点から追い出された。マッカーサーは「支那の喪失は米国太平洋政策百年の最大の失敗」と総括した。米国では官民挙げて「支那が失われた」と嘆いた。内戦に敗北し、台湾に逃げた蒋介石は援蒋をもとめて、宋美齢を米国に派遣した。
しかしトルーマンは鼻もひっかけなかった。それどころか泥棒扱いした。事実15億ドルに上る莫大な援蒋資金は蒋介石と国民党幹部一族に私物化されていたからである。ということで柳の下に泥鰌はいなかった。
ただ本格的に冷戦がはじまると、台湾は米国の新しい冷戦アジア政策にとって重要になってきた。そこで台湾
防衛に乗り出したのである。だがこの蒋介石援助は戦前とは動機がまったく違っている。米国一般大衆は無知なまま米国政府や宣教師の宣伝を真に受けて反日親中で暮らしてきた。ただ日本に駐屯した占領軍の米兵は良い思い出を持って帰国しているので反日は戦前ほど気違いじみてはいない。
4.今後の対応:支那は今や、戦前の哀れな存在どころか、恐怖の核大国に変身した。そこで日本は米国に対する新しい支那政策が考えられる。それは共同の敵意識の喚起である。事実中共の将軍は、ロスアンゼルスを核攻撃すると脅迫している。日本には中共ミサイルが照準を合わせている。
そこで日本側はこの事実を米国の新聞に繰り返し広告することである。そうなるといやでも米人は反共、親日になり、昔の親中、反日を忘れてしまう。人間は希望する情報を信じるというから、米人は反日宣伝をきらい、反中宣伝を好むようになる。
これは南京事件の否定広告よりも、中共の核ミサイル危機の広告の方が米国人を親日に動かすには有効ということである。先般、すぎやまこういち氏らが米紙に南京事件の否定広告を出したが、今度は「中共の核ミサイルは日米共同の敵」という広告を打ちたい。(東海子)
(宮崎正弘のコメント)英紙『ファイナンシャル・タイムズ』は偽書『レイプ・オブ・ナンキン』(ペンギンブックス)の広告を何回もおおきく打ちましたが、「南京大虐殺はなかった」とする意見広告は掲載を拒否した。英米が、この問題では中国とグルであることが分かりました。
杜父魚文庫

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