6313 さあ、これで駐北京無能大使召還の条件は整った 宮崎正弘

経済戦争に打って出て自分で自分の首を絞めはじめた中国。風呂敷を広げ始めたらとまらない。しかも風呂敷は畳めない。畳む能力がないのが中国人の特色である。
自分でこんな愚劣なことやったらまずいんじゃないか、と気がついていても周囲がやっているからもっと他よりも過激に真似をせざるを得ないのである。
 
フジタの社員四人を「軍事施設を撮影した」と難癖をつけて拘束した。もともと日本に責任のない化学毒ガス兵器の処理をさせられているわけで、これを口実に「管理は中国にあるわけで日本の善意で処理してきたが、あとはお任せ」と言って堂々と日本へ帰る口実ができた。
毒ガス兵器の処理をなぜ日本のカネと技術で行わなければいけないのか誰もが不思議に思ってきた。正しくは日本軍の「遺棄」ではなく武装解除後、目録もつけて、ちゃんとソ連軍と中国軍に引き渡したものであり、日本に管理責任はない。しかも現在日本が処理している兵器の大半がソ連製、中国製である。
レアアース輸出中止。これも通商を自ら拒否したわけで、WTOに訴える手もあるが、日本はハイテク設備、部品の輸出をすべて中断する口実ができた。たとえば自動車鋼板に協力している日本人エンジニアは全員を引き上げさせよ!
東京ビッグサイトの「観光展」に出展を予定してきた中国旅行パネルも自ら中止した。日本から中国旅行へ行かなくても良いということだから、日本人ツアーの中国ブームは再び他の仕向地へむかう。
これはSARS騒ぎ以来の椿事。あの時は中国から頭をさげに来て、ようやく中国へのツアーが恢復したことがある。
▲やること殆どがトンチンカンな中国
中国人の日本へのツアーを次々と取りやめだそうな。どうせ日本に来る団体はマナーが悪い、浴槽を汚す、浴衣やポットが無くなると言って旅館やホテルから悲鳴があがっていた。行儀の悪い中国人団体は、どうやったら減るのかと頭を痛めてきたが、先方から辞めるというのだから大歓迎ではないのか。
日本語弁論大会もやめる。これも日本の援助で行われてきたイベントであり、中止して困るのは中国人であって、日本は負担が減って助かるのでは?
というわけで、毎日中国が繰り出してくる制裁<?>が全部とんちんかんであり、日本のナショナリズムを刺激してくれることもさりながら、裏返して言えば、日本の国益になることばかり。もっと嫌がらせが続けば、撤退する日本企業も出てくるだろう。いや撤退したくて仕方がない日本企業が多いのだから、かれらにも格好の口実ができて喜んでいるのではないのか。
取り急ぎ政府が行うべきは、かの駐在北京大使を召還することである。かれが無能であることが、この一連の事件がすでに実証した。かれを強く推挽した当時の外務大臣の岡田もなにがしかの責任をとるべきだろう。
杜父魚文庫

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