6365 あの「ならず者船長」は旧軍人、特殊訓練? 宮崎正弘

情報源はゴードン・チャン。すでに帰国して一週間ちかく、誰とも面会が許可されない不思議。
福建省普江市の晋濾港。海保の巡視船に意図的にぶつかってきた乱暴者漁民が住んでいる町。ここへはマルコポーロが訪ねたという伝説が残る泉州から南へ車を二時間ほどぶっ飛ばして行ける。高速道路が繋がって、かの「凱旋船長」は病院でちょっと検査したあと、実家へ戻った。
不思議なことの第一。「死んだはず」の母親がでてきた。ネットでは「日本の逮捕にショック死」などという裏付けのない情報が飛び交った、あの母親である。
地元漁民は町をあげて凱旋将軍を迎えたが、公安に脇を囲まれ、中国のメディアには一切発言せず、そのまま「引きこもり」を続けている。誰とも面会が許可されないのはおかしくないか。
第二.先に釈放され、おなじくチャーター機で帰国した十四人の乗組員も、メディアばかりか親戚との接触を禁じられたまま。
第三.「ならず者船長」は旧軍人、特殊訓練を受けているとする情報源はゴードン・チャンで米国のラジオ番組での発言だった。裏付けがとれていないことも判明した。チャンは『やがて来る中国の崩壊』(邦訳もある)の著者として米国で活躍するジャーナリスト。在米華人。
杜父魚文庫

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