いやはや、この官房長官はどこの国の人なのか。仙谷氏は中国がチベットやウイグルを侵略し、略奪し、いまなお住民を弾圧する歴史をみないのでしょうか。
中国の歴史をみろというのなら、いまの共産党政権だけをみても、インド、ベトナム、旧ソ連、朝鮮半島でのアメリカと、次々に武力を行使した事実も無視するのでしょうか。
この屁理屈に従うと、日本は中国にどんな無理難題を吹っかけられ、侵略を受けても、過去の軍事行動のために、それを永遠に甘受せねばならないことになります。となると、さんざん謝罪し、経済援助の形で賠償もしてきた過去の実績はなんのためだったのか、ということになります。
以下は仙谷氏の発言に関する産経新聞の報道です。仙谷氏「日本が中国に迷惑」 枝野氏に反論、不協和音
仙谷由人官房長官は4日の記者会見で、民主党の枝野幸男幹事長代理が沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件をめぐり、中国を「あしき隣人だ」などと批判したことに反論。 戦前の日本が「侵略によって中国に迷惑をかけた」ことを理由に中国を擁護した。
「対中観」で政府・与党の不一致が露呈した形だ。
仙谷氏はこの中で「古くから中国から伝来した文化が基本となり日本の文化・文明を形成している」と歴史を説きおこし、「桃太郎などの寓話(ぐうわ)も中国から取ってきたようなものが多い」と中国の文化的優位性を強調した。
さらに「歴史の俎上(そじょう)に載せれば、そんなに中国のことを(悪く)言うべきではない」と枝野発言を否定。「(中国は)清朝の末期から先進国というか英米の帝国主義に領土をむしりとられてというと言い過ぎかもしれないが、割譲されて民族としても国家としても大変、つらい思いをしてきた歴史がある」と中国の近代史に同情してみせた。
そして「返す刀」で日本の戦争責任論に触れ、「日本も後発帝国主義として参加して、戦略および侵略的行為によって迷惑をかけていることも、被害をもたらしていることも間違いない」と日本の加害性を強調して中国を擁護した。
枝野氏は2日の講演で、「中国とは、法治主義が通らないとの前提で付き合わないといけない」などと中国を批判していた。
杜父魚文庫
6404 仙谷由人氏の中国美化の媚態 古森義久

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