民主党の枝野幸男幹事長代理が講演で中国についての意見を述べたところ、朝日新聞がその内容に対し、けしからん発言をしたという感じで、批判的に報じました。しかしその発言内容を読むと、なんと正しいことばかり、まさに正鵠を射た発言なのです。
朝日新聞の中国観というのは、アリスの不思議な世界ーーー倒錯というか、逆転というか。
枝野氏の発言を読むと、ああ、朝日新聞は中国についてこういうことを日本人には述べてほしくないのだなあ、ということがよくわかります。
枝野氏がさいたま市の講演で述べたということを朝日新聞の報道から以下に紹介します。
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「中国との戦略的互恵関係なんてありえない。あしき隣人は隣人だが、日本と政治体制から何から違っている」「中国に進出している企業、中国からの輸出に依存する企業はリスクを含めて自己責任でやってもらわないと困る」「中国は法治主義の通らない国だ。そういう国と経済的なパートナーシップを組む企業は、よほどのお人よしだ」「(日本外交は)より同じ方向を向いたパートナーとなりうる国、例えばモンゴルやベトナムとの関係をより強固にする必要がある」
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いやあ、まじめな正論ですね。民主党の幹部がみなこういう現実的でまともな対中認識を持つとなると、民主党への支持率もあがってしまいますね。
朝日新聞は菅首相が所信表明で「中国との戦略的互恵関係の深化」を説き、日中間の「関係修復への動きもみられる中だけに、発言は波紋を広げそうなのだ」と報じています。
枝野さん、よく現実を語りましたね。
杜父魚文庫
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