「悪名の棺 笹川良一伝」という新刊の書が出ました。筆者は気鋭のノンフィクション作家の工藤美代子氏、刊行は幻冬舎です。
笹川良一氏についてはもう解説の要はないでしょう。戦前、戦中、そして戦後と、日本の政界や財界、思想界の黒幕として大きな役割を果たした人物です。本書の帯などの記述を以下に記します。
「並外れた才覚と精力で金を操り、人を動かし、昭和の激動を東奔西走。”政財界の黒幕”と呼ばれた男の『カネ』と『女』と国家観を描ききる」
「書き下ろしノンフィックション 最後の傑物日本人」
「情に厚く、利に通じ、『昭和の怪物』の正体」
「メザシを愛し、風呂の湯は桶の半分まで。贅沢を厭い、徹底した実利思考と天賦の才で財を成すも、福祉事業に邁進し、残した財産は借金ばかり。家庭を顧みず、天下国家、世のために奔走。腹心の裏切り行為は素知らぬ顔でやり過ごし、悪口は”有名税”と笑って済ませた。仏壇には、関係した女の名が記された短冊を70以上、並べ、終生、色恋に執心した。日本の首領の知られざる素顔」と、こんなところです。
杜父魚文庫
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