大型の台風が来るというので、趣味の古城址めぐりもせずに、杜父魚ブログの読者追跡で時間つぶしをしている。慶応大学の村田昭治教授から教えて貰ったのだが、マーケテイング(市場調査)の手法というのは、第二次世界大戦で米国で発達した軍事技術が基本だったという。
村田教授は米国のハーバード大学でマーケテイング・システムやマーケテイング・サイエンスを学んで日本の第一人者になった。次女が村田ゼミにいたこともあって、村田教授から乞われるままに大学院の学生たちに即席のジャーナリズム講義をしたこともある。
亡くなった旧友で朝日新聞社の石川真澄氏も政治の世界に世論調査や数字のデータを持ち込んで独自の分析を得意としていた。これらの影響があってブログの世界に追跡調査と影響分析を持ち込んで、すでに15年の歳月が去った。
今、一番はまっているのはグーグル検索システム(GOOGLE ANALYTiCS)なのだが、海外における杜父魚ブログの読者分析で大いに役立っている。たとえば今年1月から10月までのロシアでの読者は首都Moscowが圧倒的に多いのだが、Irkutsk、St Petersburg、Nizhny Novgorod、Nizhny Novgorod、Vladivostokでも読まれている。
Khabarovsk、Novosibirsk、Podolsk、Petrozavodsk、Vladivostok、Novokuznetskなど行ったこともないし、名も知らない都市にも読者がいる。
ロシアよりも多いのは中国。Shanghai(上海)が圧倒的に多いのだが、171都市からアクセスしてくる。中国は日本など海外のネット情報のアクセスには、受信妨害の措置がとられている筈だが、杜父魚ブログでみるかぎりフリーなのである。
あるいは記事の内容に「×××××」の手が加えられているのだろうか。300日で上海の受信は2489+672=3161、つまりは一日に10回以上のアクセスが続いているのだから、受信妨害がされていないとみるべきでないか。
興味があるのは中国新疆ウイグル自治区のウルムチ市(Urumqi)から7月19日と8月21日にアクセスしてきたことである。ウルムチ市は昨年の7月に大規模な暴動が発生し、武装警察など治安部隊が市内に多数出動して多数の犠牲者を生んでいる。
その一年後のことし7月、暴動で親族が死亡した場所でお供えものに火をつけて悲しみに暮れる女性の姿がみられたと仏AFPが伝えていた。
やはり中国奥地の青海省の省都・西寧市(Xining)から3月16日、6月3日、9月3日の三回アクセスしてきている。西のシルクロードの起点として人気がある。日本人の旅行客がアクセスしてきたものだろうか。ラーメンの発祥の地である蘭州 (lanzhou)も近い。
中国各都市からのアクセスを多い順で並べると
①Shanghai(上海)②Beijing(北京)③Harbin(ハルビン)④Shenzhen(深セン)⑤Dongguan(東莞)⑥Suzhou(蘇州)⑦Dandong(丹東)⑧Dongying(東営)⑨Dalian(大連)⑩Guangzhou(広州)・・・いずれも反日暴力デモとは関係ない都市である。
以下は都市名だけ。Guangzhou、Wuxi、Tianjin、Xian、Hangzhou、Changchun、Nanjing、Shenyang、Zhuhai、Chongqing、Fuzhou、Chengdu、Nantong、Wuhan、Changsha、Qingdao、Jinan、Jixi、Jiangmen、Huizhou、Taicangなど。ヒトケタ受信都市は割愛したい。反日暴力デモが発生したDéyáng(徳陽市)からはアクセスがなかった。
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