米民主党の歴史的な敗北を、日本に重ね合わせてみる人たちが多いのではないか。国家財政を無視した福祉のバラ撒き、大きな政府への偏り、中国に甘い姿勢のオバマ大統領外交の失敗、どれをみても日本の民主党とそっくりで、最高のオバマ支持率70%が40%まで急降下したことまで似ている。
ということは下院共和党が主導権を握った米国は、中国に対して厳しい路線に転換するだろうし、日本の民主党政権に対しても注文をつけてくることが予想される。対岸の火災ではない筈である。
しかし仙谷官房長官は「(米民主党が大敗したことで)日米関係に直接、何らかの影響を及ぼすことはないだろう」と記者会見で述べた。
弁護士らしいのは「アメリカの内政にかかわる事項で日本政府としてコメントする立場にない」という”コメント”。日頃、長広舌をふるう仙谷氏も”見猿、言わ猿、聞か猿”の三猿主義。他国の歴史的な出来事を、自国のこととして学ぶつもりはないらしい。
杜父魚文庫
6605 日本に重ね合わせてみる人たち 古沢襄

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