事実上の与野党対決となった福岡市長選で民主・国民推薦、社民支持の現職・吉田宏市長を大差で破って、無所属の新人・高島宗一郎氏が当選した。高島氏は元九州朝日放送(KBC)のアナウンサー。自民、公明両党は正式な推薦は出していないが、自民党は幹部級を動員して高島氏を応援。
高島氏の20万9532票に対して吉田氏は14万4828票。菅内閣は参院選の惨敗、衆院北海道5区補選の大敗に続いて初の政令市長選となった福岡市長選でも大差の惨敗を喫した。
<福岡市長選は14日投開票され、新人の元民放アナウンサー・高島宗一郎氏(36)(無所属)が、再選を目指した現職・吉田宏氏(54)(無所属=民主・国民推薦、社民支持)ら7人を破り、初当選を果たした。
高島氏は戦後歴代の福岡市長で最年少。現職の市長では全国6番目、政令市長では2番目の若さとなる。
8人の立候補は戦後最多。民主党が前回に続き吉田氏を推薦したのに対し、自民、公明両党は正式な推薦は出していないが、高島氏を支援した。事実上の与野党全面対決となった今回の結果は、今後の国政運営や、各党の党勢拡大のカギを握る来春の統一地方選にも影響しそうだ。
選挙戦では、市中心部にある市立こども病院・感染症センターを博多湾東部の人工島に移転する計画の是非などが争点となり、移転推進を訴えた吉田氏に対し、高島氏は「白紙からの見直し」を主張した。今後、移転先の再検討が行われることになる。(読売)>
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6676 菅内閣下初の政令市長選で民主・国民推薦の現職が惨敗 古沢襄

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