6699 動きだした小沢一郎元代表  古沢襄

閣僚の不規則発言で内閣支持率の低下に拍車をかける様は、何やら安倍内閣の末期に似てきた。直近の参院選で敗北し、解散・総選挙に踏み切れないまま政権を投げ出した安倍内閣とも類似している。民主党の一年生議員が集まると「菅内閣はもう持たないな!」とヒソヒソ話が飛び交う。
昨夜も旧知の議員から「TPP解散があるのかな?」と電話があった。「それは仙谷総理?に聞いてくれよ」と茶化したところである。半世紀にわたって内閣の末期症状を観察してきたが、いずれも同じパターン。野党よりも与党の中で”疑心暗鬼・動揺”が走る。
このところ、おとなしくしていた民主党の小沢一郎元代表の動きが目立つ。連日一年生議員と会合を重ねている。17日夜も都内の料理店で細野豪志前幹事長代理や橘秀徳衆院議員ら中堅・若手議員約15人と懇談している。小沢氏は菅内閣の支持率急落を念頭に「変化を好まない日本人がなぜ政権交代をしたのか。政権交代の原点に立ち返らなければならない」と菅首相の政権運営に対する批判を隠さなかったという。
政局のフシ目における小沢氏のカンは独特のものがある。小沢離れして仙谷官房長官に近づいたと噂さる細野豪志前幹事長代理がこの会合に出ていたのも気になる。やはり仙谷氏よりも小沢氏との関係の方が深いとみるべきではないか。
前日の16日夜には鳩山グループの松野前官房副長官を交え、新人議員との懇談会を持っている。小沢グループよりも中間派に属する議員との会合に力を入れている点が特徴である。小沢グループに属する一年生議員50人は週明けにも新たな政策グループを立ち上げるという。
菅首相、仙谷官房長官にとっては、気になる小沢氏の動きであろう。
杜父魚文庫

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