6786 中井サン、今度こそダメだ 花岡信昭

あの艶福家の中井サンもこれでいよいよアウトか。だいたいが、防災担当相当時、震度5弱の地震を知りながら女性と映画を見続けたりするなど、この人の行動には問題がありすぎる。議員宿舎のカードキーを渡すという危機管理意識ゼロの仕儀も問題化した。
女性と映画を見たいのなら、大臣を辞めてからにすればいい。何年も大臣をやっているわけではないのだから、そのくらい我慢できなくてどうする。
市川海老蔵と同じだ。名跡を継いだものが真夜中の六本木で1人で遊んでいてはいけない。当たり前のことだ。海老蔵に釈明の余地がまったくないのと同様、中井サン、今回の一件はどう考えてもダメだ。
議会開設120周年の式典で、少しの時間、立っていられないのなら、議員を務める体力もないのかといわれてしまう。
言うのもいやになるが、これはすべて「しつけ」の次元に属する問題だ。大の大人が、そういう基本的な振る舞いも分からないで、どうする。中井サンは、国会までそのレベルに落としてしまったという意味で、取り返しのつかない「罪」をおかした。
これは政治資金がどうしたこうしたといった話や、閣僚の失言などといったことよりもはるかに深刻だ。ガキのしつけの次元と同じだからだ。
ブログでこのことを明らかにしたみんなの党の桜内文城参院議員は、一気に株を上げた。奥さんが桜内義雄氏の孫だ。これを伝える産経配信記事。
< 11月29日の議会開設120年記念式典で、民主党の中井洽前国家公安委員長が、来賓の秋篠宮ご夫妻が天皇、皇后両陛下のご入場まで起立されたのを見て「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と不平を漏らしていたことが30日、分かった。自民党は「懲罰の対象になりうる著しく品を欠く発言だ」と問題視している。西岡武夫参院議長も事実関係を調査する意向を示した。
複数の国会議員によると、秋篠宮ご夫妻は式典会場の参院本会議場に入られ、天皇、皇后両陛下のご入場まで約5分間起立して待たれた。国会議員も立っていたところ、中井氏は1分半ほどで「早く座れよ」などとぼやき始めた。それほど大声ではなかったが、議場は静まっており、周囲に響き渡ったという。
 みんなの党の桜内文城参院議員は30日にブログで「想像を絶することが起こった。これでは国会崩壊だ。1人の国民として今回の野次は決して許すことはできない」と批判した。
中井氏は30日、産経新聞の取材に「『早く座らないとだれも座れないよ』と言ったかもしれないが、秋篠宮さまに向けて言うはずがない。副議長らに言った」と釈明した。>
<<小沢氏の国会招致が実現しない理由>>
小沢一郎氏の国会招致はなぜ実現しないか。岡田幹事長は民主党役員会で政治倫理審査会の議決を求める意向を明らかにした。
だが、いくら議決したところで法的拘束力はないのだから、小沢氏が出てくるわけがない。
これまで自民党政権当時でも、自民党議員が政倫審や証人喚問に出た例はある。それと同じことがなぜ実現できないか。それは、政治力学による。ありていにいってしまえば、国会招致を拒否する小沢氏の政治的パワーのほうが勝っているのだ。
その構造をきっちりと見据えないと、いくら国会招致をとさけんだところで、から騒ぎに終わるのは目に見えている。メディアの多くは、国会招致を実現させよ、小沢氏は国会で釈明を、あるいは、小沢氏は議員辞職を、などと迫っている。
これを実現できるだけの政治力学の構図にはなっていないことに気づいていない。
あるいは、気づいていても、から騒ぎに終ろうとも、「けしからんのは小沢」と言い続けなければ正義の味方を標榜するメディアではないと思い込んでいる。
そこに政治を見る冷徹な目はあるか。小沢氏が連日、若手と会食し、新しいグループを立ち上げたのは、その政治力誇示のためだ。これをつぶす力が民主党にはない。野党にもない。むろん、メディアにもない。
そういう力がないのなら、吠えているだけというのはいかにも見苦しい。以上は小沢擁護論ではない。「政治力学を解析するすすめ」である。
政治はすぐれて高度な権力闘争であって、きれいごとの「正義派ヅラ」など、通用しないのだ。
<<ミニ・コラム>>
市川海老蔵が名跡を汚したのはとんでもない話だ。歌舞伎の世界は相撲界などと同様、日本という共同体の「最後のよりどころ」のような意味合いを持つ。
そこに、こんな男がいたとは驚きだ。役者は遊ばなければ幅が広がらないという見方もあるだろうが、このケースには通用しない。
マスコミはさも被害者のように扱っているが、身から出たサビであることは明白だ。
歌舞伎界は海老蔵を永久追放するぐらいの決断をしたらどうか。それともサビ蔵と名前を変えるか。それなら許してやってもいい。
杜父魚文庫

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