6793 大改造か内閣総辞職と真紀子節炸裂 古沢襄

師走である。政界はにわかにざわめきをみせている。政界を引退した筈の小泉元首相が一日、自民党の武部勤元幹事長やみんなの党の小野次郎参院議員らと都内の中国料理店で懇談して、民主党から大連立を持ちかけられても応じるべきではないと述べた。
自民党が大連立に応じたら次の総選挙で「みんなの党が独り勝ちするだけだ」と語ったという。引退後も国会の審議は「テレビで全部見ている」と意気軒昂。この会合には自民、みんな両党の国会議員約10人が出席。
一方、民主党の小沢元代表は党内の幅広い議員と会合を重ねており、その動向が党内の注目を集めている。小沢氏の意向を代弁して田中真紀子元外相は「菅首相は内閣を大改造すべきだ。それができなければ内閣総辞職だろう」と真紀子節。
鳩山前首相は連日のように講演会や政策集団の会合で内閣改造の必要性を唱えている。このまま無為に過ごせば菅内閣は行き詰まり、解散でもすれば民主党は惨敗して政権を失うとの見立て。仙谷官房長官ら”脱小沢”グループを一掃して、小沢氏の協力を仰ぐ”脱仙谷”路線。
およそ50人の当選1回の衆議院議員が小沢氏を最高顧問とする新たな政治団体「北辰会」を立ち上げた。菅・仙谷グループは倒閣運動になると警戒感を隠さない。菅・鳩山会談で「「内閣支持率が1%になっても辞めない」と菅首相が述べたと伝えられたが、鳩山氏は「1%になっても辞めないで、と人から言われた話」と取手市の講演会で暴露して否定。
自民、公明両党は参院で問責決議を受けた仙谷官房長官らが来年の通常国会に出席すれば、冒頭から仙谷氏らが出席する委員会審議に応じないと対決姿勢を強めている。しかし仙谷氏は記者会見で「(辞任する気は)全くといっていいほどない」と明言。3日の会期末を目前にして永田町はお騒がせ一色となった。
杜父魚文庫

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