6877 仙谷氏が菅首相の「指導力」を華麗に説明 阿比留瑠比

昨日の産経朝刊に載っていた話なのですが、産経とフジテレビが11、12日に行った合同世論調査で、菅直人首相の「指導力」を評価する人はわずか6.5%にとどまりました(評価しないは84.4%)。また、「国民へのメッセージ発信」については、評価するが11.5%、評価しないが76.9%で、まあ、はっきり言えば首相として仮免許どころか落第、無免許状態であります。
で、菅首相もこういう評価を気にしてか、ここのところ、一方的に記者団を集めて何事か発表し、質問には答えずに立ち去るという新たな発信方法を編み出しました。質問は全く受け付けないところが「逃げ菅」の面目躍如ですね。こういう姑息な姿勢が反感を買っていることをどうして理解できないのか。これでは首相の指導力といっても疑問符はいつまで立ってもつきまとい、はっきり言ってさっぱり理解できません。
すると、なんということでしょう。菅首相の女房役(恐妻)である仙谷由人官房長官が今夕の記者会見で、首相の指導力についてきちんと解説してくれました。あまりにも明快で分かりやすい説明だったので、ここで紹介しようと思います。以下、関連部分のやりとりです。
記者 このところ法人税引き下げや諫早湾干拓事業にかかわる国の上告断念など、総理が自らが重要な決定を国民に説明することが増えたが、政府として総理の考えを直接伝える姿勢の現れか?
仙谷氏 うん、従来から総理が最終的な、あのう、決済というか、政治的な判断をされてきた例は随分多いわけですが、皆さま方がどうもそうじゃないみたいだと、まあ推測をされて記事をお書きになっている例も、私も散見しましたけども、従来から割と、何と言うんですか、割とというよりも相当、総理に最終的な判断を仰ぎ、総理が判断された例というのはございました、はい。
記者 その際に、総理が自ら声明発表するのは納得できるが、一方的にただ言うばっかりで質問を受け付けない。それについては?
仙谷氏 まあ持ち時間の関係じゃないでしょうか。
記者 総理が最近、相当決断しているものがあるということで、法人税率引き下げ、諫早問題のほかに、長官が特にこれはと思い当たるのはあるか?
仙谷氏 まあ、突如そういう質問受けても、あのう、明日までに考えときます。で、思い出しときます、それは。相当あったと思います、はい。
…そうですね。いきなり聞かれたら困りますよね。ええ、無理な質問ですとも。仙谷氏が咄嗟に思い浮かばなくても仕方ないと思います。そりゃそうです。さて、明日、仙谷氏はなんと言うのかなあ…。相当あったそうですしね。
   
杜父魚文庫

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