6954 来年一月十三日の民主党大会は大荒れ? 古沢襄

大甘な寸評だと<<来年の通常国会を前にして仙谷官房長官らの交代を含めた内閣改造と、小沢一郎氏の政倫審出席がセットで解決する案>>ということになる。来年一月十三日の民主党大会に出る地方党員の菅政権の党内運営に対する批判は想像以上である。
この人たちの大部分はさきの党大会で菅氏を代表に押し上げた。国会議員票では菅VS小沢は互角。地方が菅首相を作ったという自負がある。しかし参院選挙でゴロ負け、地方選挙では11月の千葉県松戸市議選、今月12日の茨城県議選そして今度の西東京市議選での民主惨敗続きだから、中央よりも地方の方が危機感が強烈である。
”脱小沢”で民主党内閣の支持率がV字回復した時には「カネと政治」で不評の小沢氏を選択しなかったのは正しかったと地方は安堵したという。しかし、その後の菅内閣は尖閣諸島の中国漁船の船長釈放など外交面で失点続き、V字回復があっという間に20%スレスレの支持率低下になってしまった。
それなのに菅首相は”脱小沢”を”小沢斬り”にエスカレートさせて、熾烈な党内抗争をエンドレスで演じている。突っ張りの応酬で先の見えない年越しになった。しかし、このまま突っ張り相撲をしていたら、通常国会は冒頭から野党にかき回され、にっちもさっちもいかなくなる。内閣支持率も下がり続けることだろう・・・これでは統一地方選挙は戦えないという苛立ちが地方に広がっている。
それは芸のない話だと、大甘な寸評のような意見が飛び出している。だが、ここまで党内対立が深刻化すると菅首相、岡田幹事長、仙谷官房長官らは引くにも引けない立場に追い詰められてしまった。小沢氏も国会招致には応じない頑な姿勢を変えようとしない。隠微な党内抗争をしていれば地方選挙の連敗どころか、総選挙になれば306議席が180議席にまで減って、政権を失うという予測まで出ている。
杜父魚文庫

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