老夫婦と娘夫婦それに孫と犬一匹がストーブの前に椅子を並べてテレビを見ている。三世代がチャンネル争いをするでもなく同じ番組をみる風景は今では珍しいのではないか。揃いに揃って国際スパイ小説や推理小説のファン。
わが家で人気のあるのは、フレデリック・フォーサイス(Frederick Forsyth)のスパイ小説。エラリー・クイーン(Ellery Queen)、ジョン・ガードナー(John Gardner)、ドロシー・ギルマン (Dorothy Gilman)といった米国作家の推理小説も娘たちや孫が読んでいる。それにしても賑やかだが、芸能人一色のお正月番組は何とかならないものか。
引退したら都会を離れて田園風景に囲まれながら推理小説を読んで暮らすのが夢だった。やっと、その境地に辿りついた気もするが、今の日本政治の体たらくをみていると腹が立つことばかり。推理小説三昧というわけには参らない。
というわけで、元日から杜父魚ブログに記事を書き続けている。何か思いを吐き出さないことには、気持ちが納まらない気がする。三日にアクセスが多かった記事の一〇位までは次のようになった。
①AERAの「民主182,自民244」 古沢襄
②大企業の機密暴露ボーイングの各国政府売り込み醜聞 宮崎正弘
③アメリカが懸念する中国の海洋覇権 古森義久
④中国は「お茶とパンダの国」で終わる、と韓寒(人気作家) 宮崎正弘
⑤金正日が地下バンカーに九日間も待避 古沢襄
⑥「トイレの神様」を聴いている 古沢襄
⑦中国のバブル経済が崩壊する年になるか? 古沢襄
⑧新年会で菅氏45人、小沢氏120人 古沢襄
⑨民主から先に接近? 渡部亮次郎
⑩人民日報を舞台に温家宝首相批判の動き?古沢襄
正月休みだから海外邦人のアクセスも減っている。いつもなら20カ国を越えるが、三日は15カ国。久しぶりにシンガポールの豊田祐基子特派員からメールがきた。シンガポールに赴任して一年が経ったという。
<<明けましておめでとうございます。そして、ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか?
シンガポールに来て1年が経ちました。月の半分は出張という具合で慣れないことも多かったですが、アジアの時代とも言われる世界の潮流の変化を直接感じることのできた1年でもありました。それにしても日本の外交不在は深刻ですね。また、この件についてはお話しする機会があればと思います。
昨年は論文を収めた本が出版されました。1冊送らせていただきたいので、住所を教えていただけると助かります。よろしくお願いします。>>
後輩の記者たちが異国で頑張っているのは、何よりも嬉しい。それにもまして、シンガポールでも日本外交の不在が話題になっているのは深刻である。
United States(米国)china(中国)Vietnam(ベトナム)France(フランス)Australia(豪州)Canada(カナダ)United Kingdom(英国)Germany(ドイツ)Brazil(ブラジル)Singapore(シンガポール)Philippines(フイリッピン)South Korea(韓国)Jordan(ヨルダン)New Zealand(ニュージランド)Mexico(メキシコ)にいる邦人はお正月にも帰国せずに異国で頑張っている。感謝しなくてはなるまい。
杜父魚文庫
6983 シンガポールでも日本外交の不在が話題に 古沢襄

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