6987 元日だけはハイヤーを家に呼んで・・・ 花岡信昭

新聞記者をやめてから新年の始動が遅くなってしまった。で、いまごろになって、あらためて、ことしもよろしくお願いいたします。
政治記者時代には、元日だけはハイヤーを家に呼んで(どんなに遠くに住んでいても)、1日中、使うことを許されていたから、元日は忙しかった。
首相公邸の新年会に出て、担当派閥の領袖の私邸へ。ここでどんちゃかやって、ふだんから気の合う政治家の家を回る。夜遅くまで、これをやった。
ハイヤーは社との専属契約を結んでいる会社だが、運転手さんは目白の田中邸に行く番に当たるよう期待していた。
田中邸前の道路に各社の車がずらっと並ぶが、秘書が出てきて、それぞれ運転手さんに「金一風」を渡してくれるからだ。田中角栄という人はいろいろ論評されるが、そういう人情の機微には一番通じていた。
小生は田中派担当ではなかったから、自バラを切って、運転手さんに「お年玉」を用意した。そんなことを思い出したが、その後、首相公邸での新年会は中止となり、ことし、久しぶりに復活した。
実力者のなかで小沢一郎氏だけが私邸での新年会を開いた。
集まった民主党議員は小沢邸120人、首相公邸50人。これだけ見ると、小沢氏の勝ちだが、少なくも100人を超える議員が小沢氏のいまの立場を擁護しているという事実は重い。
ことしの政局はこの対比からスタートすることになる。
新年の始動が遅くなったのは、大晦日の深夜に、某「ビッグ歌手」の私邸でファミリー(小生もその一員)が集まり、明け方まで忘年会兼新年会をやり、元日は完全な寝正月となるためでもある。毎年、これをやらないと年を越せない。(深夜にやるのは大晦日の歌番組の出演を終えてからになるためである。この話はいずれご紹介したい)したがって、時差ぼけ状態が何日か続くことになる。まだ、完全に「覚醒」していないので、とりあえず。
杜父魚文庫

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