米偵察衛星の画面をみると朝鮮半島の南半分の韓国は夜でも煌々たる明かりがついている。ところが北半分の北朝鮮は真っ暗、闇に包まれていて異様な風景。有事に備えて石油の備蓄を最優先しているので、火力発電に使う燃料を節約していることが明らか。厳しい冬を迎えているのに、民間が使う石油燃料もあまり出回っていないという。
米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)によると昨年末現在の北朝鮮の食糧確保率はアジア諸国で最低水準だと伝えている。石油がない、食糧もないという北朝鮮だが、これで暴動やクーデターが起こらないのは七不思議のひとつである。
中国が石油と食糧援助をしている筈だが、十分でないことを窺わせる。金正日総書記が改革・開放政策に転じないかぎり援助額を抑えているのではないか。
<【ソウル4日聯合ニュース】米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は4日、昨年末現在の北朝鮮の食糧確保率は7.2%で、アジア諸国で最低水準だと伝えた。
報道によると、国連食糧農業機関(FAO)は先週発表した作況見通しと食糧状況に関する報告書で、北朝鮮は2011年11月までに外部から約80万トンの食糧を入手しなければ、不足分を補うことはできないと分析。これに対し、昨年末現在、北朝鮮が年間収穫量のほかに追加で確保した食糧は国連が支援を約束した6万2000トンがすべてだと指摘した。
昨年の穀物収穫量統計の後、北朝鮮が商業取引などを通じ追加で確保した穀物量(6万2000トン)を、ことし11月までに不足すると予想される穀物量(80万トン)で割り食糧確保率 を算出したところ、7.2%となった。
食糧難が深刻なアジア7カ国のうち食糧確保率が最も低かったのはパキスタン(72.0%)で、次いでイラク(51.0%)、キルギスタン(29.0%)、モンゴル(7.7%)、北朝鮮(7.2%)の順だった。ただ、アフガニスタン、イエメンの食糧確保率は把握されていない。
FAOは、栄養失調が深刻な住民500万人に緊急に食糧を支援すべきだと北朝鮮当局に勧告したが、まだ返答がないと伝えている。(聯合)>
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