7001 菅首相:揺れる胸の内 焦点の仙谷処遇は 古沢襄

スッカラカンと揶揄される菅首相の頭の中をアレコレ考えるのは無駄な気がする。これまでは仙谷官房長官が頭の役割を担っていた。その仙谷氏が通常国会対策で更迭するか、留任させて中央突破するかの当事者になっているのだから、スッカラカンさんの心は千々に乱れる。
六日、菅首相、岡田幹事長、輿石参院議員会長、仙谷官房長官、鉢呂国対委員長らが鳩首協議したが、通常国会の召集日の決定は見送った。予算成立を最重要課題と位置付ければ、国会の召集日は早く決めねばならない。それが「参院の問責決議は重く受け止めるべきだが、問責を受けたから(仙谷官房長官を)代えるというのは良くない」と慎重論がでて議論が堂々巡り。
そこで小沢一郎氏が衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席に応じなければ、政倫審への招致議決に踏み切る方針を確認しただけで終わった。小沢氏は無条件で政倫審に出ると表明しているのだから、招致議決もクソもない。政倫審の日取りを決めればいいだけの話である。
政倫審の日取りも決まらない、国会の召集日も決まらない・・・何に怯えているのだろうか。根っこのところが決まらないと、噂されている内閣改造・党役員の骨格人事が決まらないことになる。
六日の鳩首協議の後に鉢呂国対委員長は、都内で自民党の逢沢国対委員長、公明党の漆原国対委員長と相次いで会談して、国会運営への協力を求めた。しかし、逢沢氏らは仙谷、馬淵両氏の交代が審議に応じる条件になると主張した。
そこで菅首相は仙谷官房長官と馬淵国土交通相の交代を視野に内閣改造・党役員人事検討に入ったと時事通信は伝えている。首相は14日にも人事を断行する意向だという。
前原外相、野田財務相、国民新党から入閣している自見金融・郵政改革担当相は続投の方向。岡田幹事長の続投も有力となっている。焦点は仙谷氏の後任人事だが、首相に近い江田前参院議長らの名前が取りざたされている。
 
杜父魚文庫

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