内閣改造・党人事について沈黙を守っていた民主党の岡田幹事長が「参院の意思が示されたのは真(しん)摯(し)に受け止めなければならない」と仙谷官房長官の交代が不可避であることを示唆した。産経新聞が伝えている。後任人事は菅首相の専権事項なので触れていない。
また別の筋の情報によれば、仙谷氏は法相も外れる見通してである。後任は江田五月参院前議長が副総理兼務で入閣する可能性がある。
<民主党の岡田克也幹事長は10日、訪問先の那覇空港で記者会見し、参院で問責決議された仙谷由人官房長官の処遇に関し、「参院の意思が示されたのは真(しん)摯(し)に受け止めなければならない」と述べ、17日に予定される内閣改造で仙谷氏の交代は避けられないとの見通しを示した。菅直人首相党(代表)は12日の党両院議員総会と13日の党大会の状況を踏まえ最終判断するが、党執行部からも公然と更迭論が語られたことで、仙谷氏の交代はさらに不可避な情勢となった。
首相は10日も内閣改造・党役員人事の調整を続行。同日夜に民主党の輿(こし)石(いし)東(あずま)参院議員会長と会談したほか、月刊誌で首相を批判した西岡武夫参院議長とも会った。
仙谷氏の処遇をめぐっては、小沢一郎元代表に近い議員から「通常国会で野党が審議拒否の理由に挙げている仙谷氏を直ちにクビにしなければ、4月の統一地方選への打撃になる」と交代論が上がる一方、首相周辺には「仙谷氏を交代させたところで、野党の協力を得られる確証はない」との擁護論が交錯していた。
岡田氏は記者会見で、馬淵澄夫国土交通相も含めた「問責閣僚」の存在が通常国会に及ぼす影響について「考え方はいろいろある」と述べるにとどめたが、仙谷氏が閣内にとどまれば、国会審議への悪影響は避けられないと判断したとみられる。首相は仙谷氏が兼務する法相についても、後任の人選を急ぐ考えだ。
一方、政権批判を強める小沢系議員には両院議員総会と党大会を開催することで、「ガス抜き」(首相周辺)を図る構えだ。ただ、小沢氏が衆院政治倫理審査会への出席を拒否したり、強制起訴されたりすれば、小沢氏に離党勧告すべきかをめぐる党内の路線対立が再燃する可能性がある。(産経)>
杜父魚文庫
7023 官房長官の交代不可避 岡田氏が見通し示す 古沢襄

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