7060 政策と期間を限定して大連立  柴わんわん

二大政党制が全く理解できていないのか、連立話が話題になる度、一刻も早く挙国一致体制を築いて欲しいと期待してしまう私は、大方の世論と違い今回の与謝野大臣の就任も大いに期待しています。
福田元総理は後期高齢者医療で叩かれている時「世代間の公平な分担は重要」と一歩も引かれませんでした。それが、納めても一円も返ってこないといわれる世代に属する私には有り難い姿勢と思えました。
伊吹財務大臣は「自分が半世紀ほど前大蔵省に入省したときに現在の社会保障システムが出来たが、その時の平均寿命は67歳位だった。現在では満額納めても最初の7・8年で自分が治めた額は使い切っている。安定財源を確保すべし」と会見されていた記憶があります。
社会保障は、二代政党どちらが担っても、国民の生活を守るという意味でも財源の規模という意味でも最重要政策だと思います。
アメリカでも、アフガン対テロ戦争は選挙戦最重要争点だったにも拘らず、戦争継続中ということで、ゲーツ国防長官が党派を越えて再任されたという例もあります。日本でも、社会保障や防衛は継続的体制が執られて然るべくと思います。
暫定定率や日銀同意人事で政治テロをおこしバカバカしいマニュフェストで政権を騙し取った民主党に助け舟を出したくない気持ちは分かりますが、ねじれているのは参議院なので、解散を迫って対決ばかりしているうちに国が破綻してしまわないか不安です。森元総理や安倍元総理が時折、「政策と期間を限定して大連立」と言われるのは総理経験者としての懸念のなせる事だと理解しています。
大道廃れて仁義有り
智慧出でて大偽有り
六親和せずして孝慈有り
国家混乱して忠臣有り
最近、様々な世情に触れる度この漢詩が浮かびます。
杜父魚文庫

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