エジプトのカイロからの情報も錯綜している。26日にはカイロで大規模デモが発生して治安部隊が催涙ガスや放水で排除した。二日間で死者六人を出している。欧米諸国からは治安部隊の強硬姿勢に懸念の声が上がっているという。
クリントン米国務長官も26日、エジプトのムバラク政権に対し、「平和的な抗議活動を妨害すべきでない」と慎重な対応を求めた。
こんな情勢下で英ロイター通信はムバラク大統領に批判的な国際原子力機関(IAEA)の前事務局長・モハメド・エルバラダイ氏が27日にウィーンの滞在先からエジプトに帰国すると伝えた。ノーベル平和賞を受賞でもあるエルバラダイ氏が、エジプト混乱の救世主になるのか分からない。
<[カイロ 27日 ロイター] 30年にわたって独裁支配を続けるムバラク大統領(82)の退陣を求めるデモが続くエジプトで、同国の民主化を求める国際原子力機関(IAEA)の前事務局長、モハメド・エルバラダイ氏が27日に帰国することが明らかになった。同氏はこれまでウィーンに滞在していた。
ノーベル平和賞受賞者でもあるエルバラダイ氏は、米情報サイト「デイリー・ビースト」で、大規模なデモが続いていることについて「エジプト政府は国民のメッセージが理解できていない」と批判。国民はこれ以上、たとえ短期間であってもムバラク政権を支持しないと述べたほか、権威的なアラブ指導者のみがイスラム武装勢力への対抗策であるとする考えは「明らかにごまかしだ」と非難した。
また同氏は、エジプトでは現在、「宗教に左右されることがない、リベラルで市場志向の国民が存在する」とし、そうした国民に現代的かつ穏健的な政府の選出を任せるべきだと指摘した。
会員制交流サイト「フェイスブック」では27日の反政府デモが計画されており、既に2万4000人が支持を表明している。(ロイター)>
モハメド・エルバラダイ(Mohamed ElBaradei、1942年6月17日 – )=国際原子力機関(IAEA)の事務局長(1997年12月1日 -2009年11月30日 )。2005年、IAEAとともにノーベル平和賞を受賞した。
IAEA事務局長退任後は、母国であるエジプトに帰国し、政治団体「国民変革合意」を立ち上げて、エジプトの政治改革・民主化を提唱し、ホスニー・ムバーラク大統領による長期独裁政権に飽きている若者層やリベラル派から支持を得ている。
エルバラダイは国際法協会およびアメリカ国際法協会のメンバーである。家族はウィーン・インターナショナルスクール教師のアーイダ夫人との間にライラーおよびムスタファーの2子がいる。
杜父魚文庫
7122 IAEA前事務局長のエルバラダイ氏が帰国へ 古沢襄
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