Algeria(アルジェリア)から初アクセスがあった。イスラエルの初アクセスといい海外邦人に杜父魚ブログを読んで戴けるのは有り難い・・・と言いたいところだが、これまで縁の無かった国からアクセスがあると気になる。アクセスしてくる理由がそれなりにあると思うからである。
外務省に「海外安全ホームページ」というサイトがある。その「最新スポット情報」と「危険情報」が意外と役に立つ。お役所仕事にありがちな遅くて役に立たない情報とは違うので、時折、利用させて貰っている。私が外務省の記者クラブに在籍してころとは、外務省サービスが格段とよくなっている。
一月二十七日の外務省【最新スポット情報】【危険情報】でアルジェリアの国内情勢を見てみた。
<<アルジェリア:国内各地における政府への抗議デモの発生(注意喚起) (2011/01/27)>>
1.アルジェリアにおいては、1月22日、野党RCDが同国政治体制の変革などを求める数百人規模のデモを敢行しようとしましたが、デモを阻止しようとした治安部隊との間で衝突が発生し、通行人を含め多数の負傷者を出しました。こうした中、RCDや大学生グループは今後も各地でデモを行うと新聞等を通じて呼びかけており、デモが予定されている地域では十分な注意が必要です。
2.現在、デモが予定されている地域は、以下のとおりです。(括弧内は主催者)
1月29日:ベジャイア県(RCD)
2月 1日:ティジ・ウズ県(ティジ・ウズ大学学生)
2月 9日~12日のいずれか:アルジェ県(変革と民主主義のための全国同盟(※一部野党、人権団体等からなる組織))
3.つきましては、アルジェリアに渡航・滞在を予定されている方は不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安情勢の入手に努めつつ、大勢の人が集まる場所には近づかない等、自らの安全確保に十分な注意を払ってください。また、デモ等抗議行動の現場に遭遇した場合はすみやかに現場から離れるなど、状況に応じて十分な安全対策を講じられるよう心掛けてください。
4.なお、アルジェリアには別途「危険情報」を発出されていますので、同情報の内容にもご留意ください。
北アフリカのチュニジアで、23年に及ぶベンアリ大統領の独裁体制が崩壊し、エジプトではカイロを中心にした大規模な抗議デモが発生して治安部隊と衝突している。抗議デモの規模は縮小していているが、政府機関への放火など一部で先鋭化の兆しがみえる。
アルジェリアでも一月二十二日に数百人規模のデモが行われようとして、治安部隊との間で衝突が発生したと外務省の「海外安全ホームページ」が伝えている。
親日的で日本人の在留者が多いアルジェリアだったが、アラブ世界を覆う言論統制の撤廃、汚職の追放、貧困者対策など大衆の抗議行動の大波に洗われようとしている。
長年の独裁で国内には形ばかりの野党勢力しか育っていない。民主的な体制を築くには、それなりの時間も必要になる。アラブ世界では、民衆の抗議行動が引き金となって政権が崩壊した例は、過去にはなかった。(読売)という見方もあるが、一歩間違えれば”チュニジアの連鎖”がおこりかねない。
アルジェリアでも言論統制がひかれているから、在留邦人が情報入手に気を使っているのであろう。杜父魚ブログがお役に立っているのなら、中東情報はできるだけ掲載するように努めたい。
杜父魚文庫
7125 アルジェリアからも初アクセス 古沢襄

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