検索エンジンで、「エジプト」をあたっても何も出てこない。ムバラク強権政治が最終段階にはいって、エジプトは無秩序と大混乱に陥った。
この余波を警戒するのはサウジアラビア、イランかと思いきや、北京の独裁者が震え上がった。
中国共産党は26日以来、報道管制を敷くとともに、インターネット、ツィッターに飛びかう「エジプト」「ムバラク」をチェックし、検索エンジンはエジプト関連が一切現れなくなった(アルジャジーラ、29日。博訊新聞網、同29日)。
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読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE ドクシャノコエ
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(読者の声)貴誌3215号でご指摘されたユーロ債1120億円の購入もひどいですが、我が国は、あのファニーメイとかフレディマックといった米政府機関債を、この一年で700億ドル=なんと6兆円も購入しているのですよ。
米国財務省の統計によると、日本はこれらクズ債券を昨年11月以降、13ヶ月連続の買い越しです。しかもここ数ヶ月は中国の大量売却に買い向かう形で金額が急増して、10月は120億ドル、11月は80億ドルの大盤振る舞い。
リーマンショック以降、こうした債券を民間金融機関が買うことは有り得ませんから、郵貯のカネが振り向けられているのでしょう。
ちなみに日本の2010年の「米国債+政府機関債」買越額は、11月までの累計で1900億ドルで、巨額の為替介入が実施された2004年の2100億ドルを抜いて過去最高となることが確実です。
これに対して、中国の買い越し額は190億ドルに留まり、昨年の1000億ドルの1/5程度と、実に800億ドルもの減少です。
先日の米中首脳会談で、総額450億ドルの商談がまとまりましたが、その実態は、中国は債券の代わりに大豆や航空機を買ったということですね。(品川にゃん)
(宮崎正弘のコメント)オバマvs胡会談はひえびえとした心境なれど、注文書はボーイングを200機、この大口のバイヤーをワシントンは赤絨毯でむかえました。
杜父魚文庫
7140 中国、エジプト問題を一斉に報道管制 宮崎正弘
宮崎正弘
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