日曜日の30日に海外25カ国からアクセスがあったが、Kenya(ケニア)Saudi Arabia(サウジアラビア)は初アクセス。Jordan(ヨルダン)からは一日に二回アクセスしてきた。やはりエジブトの混乱が納まらないことに懸念を抱いている様子が分かる。
私はムバラク大統領が軍を掌握しているかぎりデモ行動は時間とともに沈静化するとみているが、カイロからの欧米情報は依然として深刻な危機的状況にあると報じてきている。内閣の人事刷新や副大統領人事も効果がないと伝えてきている。
チュニジアの「ジャスミン革命」はインターネットをつかう若い世代が中軸となって、抗議デモは一ヶ月間もチュニスで連続した。ベンアリ大統領一家はサウジアラビアへ亡命したが、決め手となったのは軍がベンアリ大統領を見捨てたことにある。
エジプトはまだ軍がムバラク大統領に叛いていない。秋の大統領選でムバラク大統領が引退するとみているからである。イスラエルと国境を接するエジプト軍は急進的な民主化よりも、軍の影響力を持つムバラク後継を模索しているのであろう。
ただデモの一部が暴徒化しているから予断を許さない。事態は流動化しているとみるのが正しい。ここ数日の動きを注目しなくてはならないと思う。
30日の海外邦人からアクセスはUnited States(米国)South Korea(韓国)Canada(カナダ)Australia(豪州)Singapore(シンガポール)Thailand(タイ)China(中国)Germany(ドイツ)France(フランス)Hong Kong(香港)Jordan(ヨルダン)Sweden(スエーデン)Philippines(フィリピン)Mexico(メキシコ)Vietnam(ベトナム)Kenya(ケニア)Taiwan(台湾)Colombia(コロンビア)Brazil(ブラジル)Saudi Arabia(サウジアラビア)United Kingdom(イギリス)Belgium(ベルギー)Spain(スペイン)Mali(マリ)Italy(イタリー)となった。
31日はUnited Arab Emirates(アラブ首長国連邦)から初のアクセスがあった。エジプトの騒乱で海外の邦人が、グーグル検索で手当たり次第に情報入手に努めている様子が分かる。
杜父魚文庫
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