7160 小沢一郎氏はもはや政治家ではない 古森義久

小沢問題について西村眞吾元衆議院議員がおもしろい一文を発表しています。小沢一郎氏はもはや政治を語らず、政治家としての存在を終えた、というのです。さらに小沢氏の起訴のいまの罪状はほんの入り口に過ぎないとも西村氏は指摘しています。
今朝の新聞各紙の一面には、小沢一郎氏の強制起訴が大書されている。それを見て何を感じたか。それは、今我が国に必要な政治は、このようなものではない、という呻きに似た國を憂うる国民の声だ。
彼、小沢氏は、昨日の記者会見の場でも、ただ自分のことしか話さなかった。しかし、彼が政治家ならば、我が国を取り巻く内外の課題を意識した上で、自分に対する起訴に如何に対処するのかを語るべきであった。
そうすれば、与党の代表までした者が起訴されたことによる国政の停滞・混乱を回避して国家的課題を速やかに克服するためには、与党を離脱するべきか否か、議員を退くべきか否かの、政治家としての判断を示すことができる。
小沢氏の方から、「国家的課題を克服するため」という観点が見えないということは、まず第一に、小沢氏はもはや政治家としての存在ではない、ということを示している。同時に、「小沢問題」を漫然と今まで引きずってきた与党と菅氏そして菅内閣も、国家的課題克服という使命感がなく、ただ政権にしがみつくだけが目的の寄生虫にすぎないことが明らかになった。
我が国が沈没するか否かの荒波が押し寄せるこの時に、よりによって、この与党とこの内閣、そして、未だに「小沢という問題」が、我が国政治のトップニュースであるとは。まさに、これらは「亡国の内閣」、「亡国の政権寄生虫」である。
ところで、この度の小沢さんの「虚偽記載、不記載の政治資金規正法違反」が、「嫌疑の全体像」の中での位置づけができずに、ただ「虚偽記載、不記載」だけで騒がれているので、次の通り述べておきたい。
そもそも、この「虚偽記載、不記載」は、「全嫌疑」への扉、入り口、手がかりなのである。
分かりやすくするために、住居侵入窃盗、もしくは住居侵入強盗という事案を例に挙げる。この時、住居侵入は窃盗や強盗を為すための前段階である。従って、犯行の全体像の解明は住居に侵入してから何をしたかである。
そこで、小沢氏の「虚偽記載、不記載」の位置づけであるが、それは例示した事例の「住居侵入」と同じ場所にある。つまり、入り口だ。
では、この入り口から解明すべき嫌疑の「全体像」とは何か。それは、政党助成金という公金が如何にして私物化されたのかということである。
杜父魚文庫

コメント

  1. rokubeisan より:

    「増税について皆で考えましょう」という小学校の学級委員。経済の活性化について聞かれると「自民党が悪い」という幼稚園生。20年前に社会保障に必要な財源を計算したら消費税15%でした。今ならば15-20%となるでしょう。でも社会保障はお金だけではありません。野党の時に彼らが言っていた言葉はなんなのでしょう。看護婦さんはどんどん辞めています。地域の医療計画は杜撰です。人口減少に伴って市街地をコンパクトに作り変えていかなければなりません。自衛隊の出動はかなり増えていると思いますが、予算は減り続けています。離島奪還訓練ということをやっているのを知りましたが、取られる前に守ったほうが良いと考えます。一日も早い解散を希望してます。

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