民主党の岡田克也幹事長は党マニフェストの柱である高速道路の原則無料化や子ども手当の満額支給の断念を表明した。マニフェストの実現を主張している小沢一郎元代表との政策対立が明確になった。
<民主党の岡田克也幹事長は20日、三重県伊勢市で講演し、09年衆院選の政権公約(マニフェスト)に掲げた高速道路無料化について「渋滞してまで料金を下げる必要はない。見直しが必要だ」と述べた。子ども手当についても「保育所や現物支給に予算を厚めにすべきだ」と述べ、マニフェスト通りの2万6000円の満額支給を見直す考えを示した。
無料化は高速道路整備計画の縮小が前提だったが、岡田氏は「(高速道を)造った方がいいところも出てくる。限られた予算を、無料化と高速道と一般道にどう配分するかだ」と指摘した。(毎日)>
<民主党の岡田克也幹事長は20日、三重県伊勢市で講演し、同党が衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた高速道路無料化や子ども手当の全額支給は見直しが必要との考えを示した。
岡田氏は高速道路無料化について「(無料化の社会)実験を始めて分かったことは、あちこちで渋滞が発生したこと。渋滞してまで料金を下げる必要はない。そういうところは見直しが必要だ」と表明。また、「無料化よりも高速道路をもう少し造ることや、一般道に予算を使うことを優先させて無料化の範囲はこれくらいという議論であれば、そのことを説明すべきだ」と述べた。
子ども手当に関しては、「子ども手当は必要だが、(月)2万6000円と言われると、もう少し保育所を造ったり、学童保育の態勢を整えたり、現物支給に予算を集めるべきではないかという気もする」と満額支給断念もやむを得ないとの認識を示した。(時事)
<民主党の岡田幹事長は20日、三重県伊勢市で講演し、2009年衆院選の政権公約(マニフェスト)見直しに関し、「できないことをいつまでも『できる』と言い張るのは、有権者に正直ではない」とした上で、子ども手当や高速道路無料化は見直しが必要だとの考えを示した。
岡田氏は高速道路無料化について「渋滞してまで料金を下げる必要はない」と指摘。子ども手当に関しては「(保育所整備などの)現物支給に予算を厚めにすべきだ」と語った。
小沢一郎元代表の処分については「今週中に一定の結論に至る」と強調した。
これに対し、小沢元代表は20日、沖縄県南城市での会合で「首相はじめ政府・与党が一生懸命やっていることは間違いないが、なぜ国民の目が厳しいのか考えなくてはならない。約束を一歩でも二歩でも進めるため、力を合わせることだ」と述べ、マニフェスト修正の動きを批判した。
会派離脱願を提出した同党比例選出衆院議員16人もマニフェスト尊重を求めており、16人を支持する狙いもあるとみられる。(読売)
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7287 岡田幹事長が高速無料化・子ども手当の「見直し」 古沢襄

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